滋賀県の日野町。
滋賀県の南東に位置し、北は東近江市、南は甲賀市に囲まれた、蒲生郡に属するところ。
同じ名前で鳥取県にも日野町があることを、みなさんはご存知ですか。
あちらの日野町はオシドリの町として知られていますよね。
では、滋賀県の日野町とはいったいどんなところなのでしょうか。
滋賀県の日野町を語る上で欠かすことが出来ないもの。
それは、近江日野商人ではないでしょうか。
江戸時代あたりから商人による商いが盛んとなり、今の関西では日本三大商人(大坂商人・伊勢商人・近江商人)が中心となって、流通が成り立っていました。
その日本三大商人の一つである近江商人のうち、ここ日野町のあたりを中心に名を馳せた商人のことを、近江日野商人と呼びます。
天秤棒一本で荷物を運び、「近江泥棒・伊勢乞食」と江戸商人に揶揄されつつも、売り手・買い手・社会の3つすべてがWin-Winとなる「三方よし」という理念のもと歩み続けていたのです。
日野町にはそんな近江日野商人について学ぶことが出来る施設がいくつかあるので、それをまずは紹介していきますね。
まずは、近江日野商人館。
これは俗に言う歴史民俗資料館で、当時の日野商人の典型的な住居をそのまま体感することが出来ます。
「八幡表に日野裏」という言葉があるように、八幡商人(現在の近江八幡市を中心に活動した商人)は建物の見えやすい表の部分にお金をかけていましたが、日野商人は住宅の見えない裏側にお金を費やすという慎ましい性質が、この住居からは読みとれるそう。
これは是非とも実際に目にしておきたいですね。
そしてもう一つ、旧山中正吉邸。
ここは近江日野商人ふるさと館とも呼ばれ、有形文化財である建物の見学と日野の伝統料理を味わうことが出来るところ。
昔にタイムスリップしたような空間で、安らかなひとときを過ごせるでしょう。
そして日野商人が崇めていた神社も、日野町にあります。
それは、馬見岡綿向神社。
日野町の最高峰、綿向山の頂上に鎮座する綿向大神が遷され祀られています。
出世開運を祈って、多くの日野商人が訪れたんだとか。
絵馬殿や灯籠は日野商人から寄進されたものということで、持ちつ持たれつの関係ということが分かりますね。
日野商人にまつわるところが多く見受けられる日野町。
実はとても自然豊かで、色鮮やかな花を見ることが出来るスポットもあります。
5月前半に、紫に色づいた藤を見ることが出来る、正法寺。
6月前半に、紅一点のサツキを見ることが出来る、雲迎寺。
そして町の花にも指定されているホンシャクナゲの群生を見ることが出来る、鎌掛谷ホンシャクナゲ群落。
4〜5月にかけて非常に見頃になっており、臨時のバスも日野駅から出ているので、是非活用しちゃいましょう。
他にも、農業体験などが出来る、ブルーメの丘。
キャンプやコテージでの宿泊を楽しめる、グリム冒険の森。
8〜11月にかけてダリヤが見頃になる、日野ダリヤ園など。
家族でとても楽しめるところがたくさんありますよ。
最後に個人的におすすめしたいところを一つ紹介。
それは、アメリカ人建築家ヴォーリズにより設計された、岡家住宅。
日本に残る、数少ないヴォーリズ建築の一つ。
和洋折衷の造りとなっており、見ごたえがある貴重な建築物となっています。
見学には事前申し込みが必要となっているので、確認しておきましょう。
以上、日野町について紹介してきました。
日野町特有のピンク色ののぼりである「ほいのぼり」を見ることが出来る南山王祭や、芋競べ祭、毎年5月2〜3日に開催される日野町最大の祭りである日野祭など、祭りも盛んに行われています。
また、日野町特有の野菜である日野菜、そして日野椀と呼ばれる漆器などがあり、日野町独自の文化がしっかりと根づき、継承され続けていることがうかがえますね。
最後にアクセスですが、日野町には近江鉄道の水口・蒲生野線が通っています。
JR琵琶湖線の近江八幡駅から近江鉄道に乗り換えて、八日市駅でさらに乗り換えるルートか、JR草津線の貴生川駅で近江鉄道に乗り換えるルートと大きく分けて2つありますね。
アクセスしやすいルートで、最寄りの日野駅まで訪れてみると良いですね。
商売の基礎を学びに、日野町に訪れてみては。
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