富山県 富山市 -くすりとガラスの町-

 

富山県の富山市。

 

 

県中央部に位置し、射水市、砺波市、滑川市、南砺市、上市町、立山町、岐阜県の高山市、飛騨市、長野県の大町市と隣接しているところ。

県の3分の1を占める面積を誇り、その割合は全国一なんだとか。

駅のすぐ近くには富山城、また日本一の暴れ川の常願寺川も市内を流れています。

今回はそんな富山市を紹介していきます。

 

 

 

 

 

富山市は古くから「くすりとガラスの町」と言われているのをご存知でしょうか。

その由来を軽く説明すると、江戸時代に起こった江戸城腹痛事件に居合わせた薬商人が、富山で作られていた反魂丹を服用させたところ驚異的に回復し、一気に「越中富山のくすり」の名が広がったんだとか。

くすりの周辺産業として薬ビンの製造が不可欠で、それに伴いガラス産業も発展していったとのこと。

ガラスに関してはプラスチックの台頭で一度は影を潜めつつありましたが、どちらも現在しっかりとその歴史を色濃く残しており、富山市内で出会うことが出来ますよ。

 

 

 

ではまず、くすりにまつわるところをサクッと紹介。

先述した反魂丹を製造している、池田屋安兵衛商店

反魂旦をはじめ、中では様々な和漢薬が製造販売されており、丸薬製造体験も行っているんだとか。

建物自体も中心市街地では最古の木造建築とのことで、歴史ある場所にぜひ足を踏み入れていただきたいところです。

 

合わせて見ていただきたいのが、廣貫堂資料館

江戸時代から約300年と行われている反魂丹を中心とした越中売薬にまつわる資料や展示物が豊富に用意されており、富山のくすりの歴史を網羅するにはここは外せませんね。

 

そんな売薬で莫大な富を得た象徴とも言えるのが、薬種商の館 金岡邸

こちらも資料館として、当時の生活を垣間見ることができるのでおすすめです。

 

 

 

続いて、ガラスにまつわるところを紹介。

名前の通りガラスが関係しているであろう、富山市ガラス美術館

「TOYAMAきらり」という複合施設に入っているこちらの美術館、昭和に衰退を見せていたガラス産業に再び着目し取り組んできた市の集大成として、2015年に中心街に建てられました

隈研吾氏設計とのことで、きらびやかなガラスをしっかりと彷彿させるような外観とは打って変わって、彼の木に対するこだわりがしっかりと反映された開放的な内装をしています。

図書館やカフェを併設しており、一度は訪れておきたい場所となっていますよ。

 

 

 

他にも見どころはたくさんありまして、

世界一美しいスタバが立つ、富岩運河環水公園

三沢厚彦氏のクマが恒久設置されている、富山県美術館(TAD)

日本でも珍しい刀剣専門の、秋水美術館

富山のふるさと文学を扱い建築も見ものな、高志の国文学館

とやま土人形づくりができる、富山市民俗民芸村

富山市科学博物館、富山県水墨美術館、富山県埋蔵文化財センター、富山市佐藤記念美術館、樂翠亭美術館、ギャルリ・ミレー、世界一かわいい美術館、源ますのすしミュージアム、梅かまミュージアムU-mei館など、市内にあるミュージアム関連だけでこれほどにも挙げられます。

ぜひとも自分に合う場所へ行ってもらいたいですね。

 

 

 

次に紹介したいのが、山岳地帯です。

富山市に山岳地帯?と思う方もいらっしゃると思いますが、富山市は南東に伸びており、実は中部山岳国立公園の一部を担っているのです。

その中でも、北から薬師岳、水晶岳、鷲羽(わしば)岳、黒部五郎岳の山々は標高約2,900mと迫力があり、日本百名山にも選ばれています。

 

また麓には、有峰森林文化村という水源の森百選にも選ばれている自然豊かな場所があります。

「水と緑といのちの森を永遠に」という基本理念のもと、県や北陸電力をはじめ、有峰を愛する人達により文化活動が行われています。

この辺りの自然についても学べる有峰ビジターセンターもおすすめですよ。

 

他にも、龍神(たつがみ)の滝百間滑(ひゃっけんなめ)といった水が豊富な場所もあるので、リフレッシュしたい方にはおすすめです。

 

 

 

 

 

以上、富山市の文化と自然を中心にお伝えしてきました。

まだまだ伝えきれていない部分もたくさんあります。

例えば市の南西部には、越中八尾(やつお)という地域があり、おわら風の盆という伝統文化で知られている場所ですね。

昔ながらの町並みが残り、当時の様子が伺えるところです。

このようなところも含め、富山市は古くからこの地で根付いてきた文化や技術といったモノを再認識し、現代にアップデートしている、そういう場所ではないかと感じます。

これは自然の多い場所でも言えることで、郊外に位置している富山市ファミリーパークでは、「人も森も元気になる新しい里山づくり」を掲げており、動物と自然に触れ合うことができる環境が整備されています。

SDGs未来都市にも選ばれている富山市、今後も必見ですな。

 

 

 

アクセスですが、県庁所在地ということもあり鉄道インフラは整っていますね。

JR高山本線、北陸新幹線、あいの風とやま鉄道、富山地方鉄道では軌道線やライトレールなど路面電車(ポートラム・セントラム・サントラム)まで幅広く存在します。

また、日本で唯一河川敷に位置する飛行場として富山きときと空港もあり、東京と札幌しか国内線はありませんがアクセスも可能です。

鉄道旅のついでに富山を楽しむのも面白いかもしれませんね。

 

 

 

くすりとガラスと自然を味わいに、富山市に訪れてみては。

 

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