島根県の邑南町。
県中央部の邑智郡に属し、江津市、浜田市、川本町、美郷町、広島県の安芸高田市、三次市、北広島町と隣接しているところ。
A級グルメのまち、日本一の子育て村(町なのに)として島根県の山奥から元気を届けています。
今回はそんな邑南町を紹介していきますよ。
まずは、邑南町が見せてくれる景観から。
町北部に位置する渓谷、断魚渓と千丈渓。
断魚渓が中北部に、そして千丈渓が西北部に位置しており、どちらも国指定名勝となっています。
ごつごつとした岩肌が迫力のある風景で、大自然を体で感じるにはもってこいの場所となっていますよ。
続いて、神谷(かんだに)棚田。
棚田百選にも選ばれており、人々の手によって守られた昔ながらの風景が楽しめるところです。
付近には、その高さから天空の駅とも呼ばれた旧JR三江線宇都井駅があり、2018年に廃線となった今でもイルミネーションイベントが行われており、多くの人が駆けつけます。
鉄道好きにはぜひ訪れてもらいたいところですね。
3つ目は、川角(かいずみ)の集落。
標高も高く、住民の平均年齢が80歳以上ということから、天国に一番近い里とも称される集落で、邑南町東南部にひっそりと佇んでいます。
毎年4月には花桃まつりが開催されるほど、きれいな桜やハナモモ、菜の花が咲き乱れ、その光景はまさに桃源郷。
他にもおすすめな場所がたくさんあり、
脱公害・脱文明を掲げ、雲海も見られる、自然回帰高原。
鉄穴(かんな)残丘が点在する絶景スポット、於保知(おほち)盆地。
西日本最大級の大きさを誇るスキー場、瑞穂ハイランド。
オーガニックガーデンを目指す、香木の森公園。
ハンザケ(オオサンショウウオ)について学ぶことができる、瑞穂ハンザケ自然館。
知る人ぞ知るパワースポット、志都の岩屋。
かつては実際に採掘もされていた、久喜・大林銀山跡。
石見三門の一つと全国的にも珍しい輪蔵を構える、西蓮寺など。
話題に事欠かないところばかりですな。
さくっとスポットを紹介してきましたが、ここからは「A級グルメのまち」と称されるその所以を紐解いていきます。
なぜこう呼ばれるのか、それはもちろん邑南町ならではの美味しいものがあるからなのですが、それにまつわる取り組みにも精力的なのです。
中心となって取り組んでいるのが、ビレッジプライド邑南という地域商社で、その活動の一つとして、邑南町立食の学校があります。
ここは100年先の子どもたちに邑南町の食文化を伝えようというコンセプトのもと運営されている学校で、食農教育や6次産業化といった活動に取り組んでいます。
他にもレストラン香夢里や手打ちそば千蓼庵といった飲食店の経営、地元高校の魅力化、ふるさと納税業務の委託など、食を中心とした活動をしています。
さらに邑南町自体が、にっぽんA級(永久)グルメのまち連合にも属しており、地域の新たな価値の創出に取り組んでいるのです。
そんな邑南町ならではの代表グルメは、石見和牛、石見ポーク、日和高原牛乳、邑南そばですかね、どれも絶品ですよ。
以上、邑南町について紹介してきました。
山奥に位置しながらも、魅力を発信し続ける姿に個人的には感銘を受けました。
A級グルメのまちについては先述したとおりですが、日本一の子育て村の所以をまだお伝えしていませんでしたね。
安心して子育てができるように経済的負担の軽減策が様々あるのですが、個人的に推したい邑南町ならではの取り組みとして、1歳半の誕生祝いに「おおなんみんなのつみき」がもらえるというところですかね。
木育の一環として養護学校の生徒たちを中心に作られているということで、積み木製作を通じて働くことを感じてもらうという、そこにしっかりと意味が込められているのは重要だと感じましたね。
受け取った未来の子どもたちには、ぜひそのぬくもりを感じてもらいたいですね。
アクセスですが、鉄道は廃線となり現在は使えません。
町を縦に浜田作木線が通っているので、車でのアクセスがおすすめですね。
A級グルメと子育てが魅力的な、邑南町へ訪れてみては。