鳥取県の日野町。
日野郡に位置する、岡山県の新見市、鳥取県では江府町、伯耆町、日南町に面した自然溢れたところ。
町内には日野川という、鳥取県の中でも大きな川が横断して流れています。
ここではカヌースラロームが盛んに行われ、カヌースラロームのメッカと呼ばれたりするんだとか。
そんな日野町、いったいどんなところなのでしょうか。
この日野町を語る上で外せないのは、おしどり。
繁殖期のオスは色鮮やかな毛並みになり、非常に美しい鳥です。
日野町はおしどりの町と称されるほど、切っても切れない関係なのです。
なぜなら先述した日野川には、毎年11月〜3月にかけてたくさんのおしどりが飛来し、多いときには1000羽を超えるほどの数が居るんだとか。
日野川沿いにはおしどり小屋という、警戒心の強いおしどりをこっそり観察するためだけの小屋もあるので、じっくり観察しちゃいましょう。
おしどりの町は自然豊かな光景が見ものです。
4月〜5月にかけて、ピンク色に彩られたツツジが咲き乱れる滝山公園(たきさんこうえん)。
特に4月中旬がオススメだとのこと。
そして奥に進むと、ひっそりと佇む滝山神社。
ここの境内にある竜王滝は、高さが約50メートルもあり迫力満点。
しかしながら、この滝にまつわる怖い昔話も残っています。
かつて赤子を連れて参った親が、ふと赤子を見ると血まみれで首がなくなっていたんだとか。
そんなこともあり、ここは幽霊滝とも呼ばれ、小泉八雲の著書『骨董』の中でも取り上げられているほど。
まあ本当かどうかは分かりませんが。
また、鵜の池公園というとても広大な池のある公園もあります。
標高400メートルに位置しており、周囲には無料のキャンプ場やハイキングコースなど、家族などで自然を楽しみながら過ごすことができるので、オススメですね。
夏にはマラソンも行われるそうですよ。
そして、とても縁起のいい名前の神社が日野町にはあります。
それは、金持神社(かもちじんじゃ)。
金を持つという見ただけで金運が上がりそうな名前ですが。
この辺りの土地が金持という名前だからこのような名前になったそう。
鎌倉時代後期にかけて名の知られる後醍醐天皇が隠岐へ島流しに遭い、それの脱出を忠臣である金持景藤が祈願したことで知られています。
今でも多くの人が、開運・金運アップのために訪れています。
また週末には、ハンバーガー専門店BUBUNOVA(ブブノワ)さん特製、奥日野きのこのコンフィバーガーを食べることができます。
2015年の全国ご当地ハンバーガーグランプリで2位という評価を得ているバーガーで、この日野町で獲れたきのこをふんだんに使用しています。
土日限定の出店となるので、ここに合わせて訪れるのもありですね。
最後に雲海を見ることができる絶景を1つ紹介。
それは、岡山県の新見市との境にある、明地峠。
早朝に雲海が頻繁に見られ、さらに岡山県方面から見ると、雄大にそびえ立つ大山を臨むことができます。
春には桜もきれいに咲き乱れています。
この明地峠の眼下は、推理小説家の横溝正史氏の著作『八つ墓村』のロケ地でもあります。
ロケ地巡りの1つとして良いかもしれませんね。
以上、日野町を紹介してきました。
限られた観光資源ではありますが、それらをできる限り発信していこうという思いが伝わってくるところかと感じましたね。
個人的にはハンバーガーを食べてみたいですな。
アクセスですが、日野川に沿って岡山県の倉敷駅と鳥取県の伯耆大山駅を結ぶJR伯備線が走っています。
根雨駅、黒坂駅、上菅(かみすげ)駅から日野町に訪れることができますよ。
また、明地峠など車のほうが便利なところもあるので、中国自動車道や米子自動車道を駆使してのアクセスもオススメ。
おしどりを見に行くには、今の時期がオススメですよ。