静岡県の小山町。
県北東部に位置し、富士吉田市、山中湖村、神奈川県の南足柄市、山北町と面しています。
読み方は、小山と書いて「おやま」です。
町には鮎沢川が流れており、いまだに雨になると富士山の噴火の焼け砂であるスコリアが流れるそう。
小山町の目玉といえば、なんと言っても富士山でしょう。
富士山の登山口である須走口がこの小山町にあり、登山目当てで訪れる方も多いのだとか。
私自身も一度だけ富士山に登頂した時、下山がこの須走口だったことを今でも思い出します。
ちなみに上りは吉田ルートでしたね。
走りながら下山する「砂走り」を体験したことは一生忘れません。
富士山は2013年に世界遺産に登録され、その雄大な大きさに目を向けがちですが、構成遺産に含まれる5つの浅間神社のうち、東口富士浅間神社が小山町にあります。
ここで見られる「信しげの滝」のこぢんまりとしつつ威厳のある滝が圧巻です。
そんな小山町ですが、あの金太郎が生まれた場所とも言われています。
本名:坂田公時もしくは金時、アニメ「銀魂」の主人公である坂田銀時はここからもじられていますよね。
平安から鎌倉時代にかけて活躍したと言われる、足柄山の金太郎。
11歳のときにクマをやっつけたという伝説がありますが、他にも自分よりも大きい緋鯉を捕まえ、その様子が現在の鯉のぼりのモデルとなったそう。
そんな金太郎ゆかりの場所は、足柄山に属する金時山を中心に、坂田家の菩提寺である勝福寺などさまざまあります。
なかでも金太郎終焉の地である、岡山県の勝央町とは姉妹都市として。
また鬼退治した場所である、京都府の福知山市とは観光友好都市として固く結ばれています。
それぐらい小山町においては、富士山と比肩する立派なシンボルとなっているのです。
他にも、不老山や湯船山など、富士山は恐れ多いけど登山やハイキングがしたいという方にも気軽に楽しめる山が近場にあり、本当に自然に満ち溢れている場所ではないかと感じます。
もちろん自然だけでなく、サーキットを見たり体験できる場所である富士スピードウェイや、春になると満開の桜とともに富士山を見ることが出来る富士霊園、富士山を間近で楽しめる道の駅「ふじおやま」「すばしり」など、遠方から訪れる人達を魅了する場所ばかりだと思いますね。
都心からは車で約1時間ほど。
JR御殿場線の足柄駅と駿河小山駅もあるので、改めて富士山と金太郎を感じたい方には訪れる価値があるのではないでしょうか。
“静岡県 小山町 -富士山と金太郎の贅沢なシンボル-” への1件の返信