山梨県 富士吉田市 -フジとハタオリ-

 

山梨県の富士吉田市。

 

 

県北部に位置し、都留市、西桂町、富士河口湖町、忍野村、鳴沢村、山中湖村、静岡県の小山町と隣接しているところ。

富士山の北麓を担い、登山ルートの名前に使われていることから、地名だけでも聞いたことがある人は多いのではないのでしょうか。

今回はそんな富士吉田市を紹介していきますよ。

 

 

 

 

 

富士吉田市を語る上で外せないのが、みなさまお気付きの通り富士山ですね。

最も利用者数が多い吉田口登山道、多くの登山者の起点となる富士スバルライン5合目など、富士登山に挑む人にとってゆかりのある場所が富士吉田市にあることは言うまでもありません。

しかしながら、富士吉田市と富士山との関係はこのくらいでは終わりませんよ。

ということで、富士山にまつわるところから紹介。

 

 

まずは、北口本宮冨士浅間神社

世界遺産「富士山 -信仰の対象と芸術の源泉-」の構成遺産の一つ。

富士山を神格化した浅間大神が祀られている浅間神社のうち、構成遺産であるのが8ヶ所あるのですが、北口本宮冨士浅間神社は富士山域に含まれており、その歴史は深くあります。

ここを起点として吉田口登山道が始まっている(吉田口登山道の始まりは、正確に言えば市内にある金鳥居)こともあり、多くの登山者が訪れます。

境内にある高さ18mの真っ赤な富士山大鳥居は、日本一の大きさを誇る木造鳥居となっているので、ぜひくぐってみましょう。

 

 

続いて、御師住宅である旧外川家住宅

御師とは御祈祷師の略で、信仰者に対して住宅を宿泊所として貸し出し、食事や登山の準備、また代わりに祈りを捧ぐといった、なんとも至れり尽くせり

江戸〜明治時代にかけて富士山信仰が盛んだった時期に富士吉田のエリアには多く見られました。

中でも旧外川家住宅は現存する貴重な御師住宅として世界遺産の構成遺産の一つとなっており、現在は当時の富士山信仰などにまつわる資料が展示されているとのこと。

復元されたもう一つの御師住宅、小佐野家住宅も構成遺産なので合わせて見ておきたいところ。

 

 

3つ目が、吉田胎内樹型

かつての噴火により流れ出した溶岩によって作り出された樹型で、世界遺産の構成遺産となっています。

その形が女性の胎内のようだったということでこのような名前がつけられています。

こちらも胎内信仰として祈りの対象となり守られ続け、現在でも年に一回の吉田胎内祭が開催されており、それ以外の日は非公開となっています。

 

 

 

 

ここまで、世界遺産としての富士山にまつわるところを紹介してきました。

続いては、市内にある富士山絶景スポットをざっと紹介。

 

 

まずは、新倉山浅間公園・忠霊塔

これは日本人のみならず海外の方が思い描く富士山の絶景スポットNO.1ではないでしょうか。

桜の時期になると、忠霊塔の赤と桜のピンク、そして富士山と空の青が見事なコントラストを私達に届けてくれますよ。

この高台の下には新倉山浅間神社もあるので、合わせて見ておきましょう。

 

続いて、富士見孝徳公園

葭之池温泉の近くに位置する公園で、意外と知られていない穴場スポット。

じっくりと楽しみたい方にはおすすめです。

 

さらに、諏訪の森自然公園農村公園といった広々としたところや、できるだけ高いところから富士山を見たいという方には、市北部にある杓子山もおすすめ

 

 

 

 

 

以上、富士吉田市について紹介してきました。

他にもまだまだ魅力的なところがたくさんあり、ミュージアムだけでも、ふじさんミュージアムフジヤマミュージアム富士山レーダードーム館と盛りだくさん。

多くの方が知っていると思うのであえて紹介していませんでしたが、ド・ドドンパや戦慄迷宮でおなじみの富士急ハイランドも富士吉田市にありますしね。

名産品で言えば、日本一かたいと称される吉田のうどん、また1000年の歴史を誇る機織町としても栄えてきた歴史があります。

絹屋町と地名になるほど盛んで、あの徐福が機織りの技術をもたらしたとも言われています、徐福伝説おそろしや。

現在でもハタオリマチとして、隣の西桂町とともに伝統を紡ぎ続けています。

 

このように見ていると、富士山といった圧倒的なシンボルをはじめ、富士急ハイランドという若者の集客が見込めるテーマパークがある中で、さらに1000年以上の歴史を誇るハタオリマチとしても動き続けている富士吉田市、魅力しか感じないですな。

その一方で、ハタオリマチの知名度はどれほどのものなのか、その他の観光資源で集客した人たちをうまく取り込めることが出来ているのかというところに個人的な興味があるのですが、そこまでうまくサイクルが組めていれば、もう安泰じゃないでしょうか。

 

 

 

アクセスとしては、富士急行線大月線河口湖線が通っています。

大月駅でJR中央本線に乗り換えられるということで、鉄道旅も満喫できそうですな。

車なら、東富士五湖道路が富士山麓を走っているので、ぜひ利用しちゃいましょう。

 

 

富士山とハタオリの歴史を見に、富士吉田市に訪れてみては。