徳島県の勝浦町。
勝浦郡に属し、阿南市、小松島市、徳島市、上勝町、那賀町、佐那河内村と隣接しているところ。
勝浦と聞けば和歌山県那智勝浦町や千葉県勝浦市を思い浮かべがちで、海沿いのイメージが強い人もいるのではないでしょうか。
徳島県勝浦町はいい意味でそのような期待を裏切ってきます。
今回はそんな勝浦町を紹介していきますよ。
周囲を中津峰山や鶴山などに囲まれた勝浦町。
勝浦町には江戸時代より続いている伝統があります。
それは、重要無形民俗文化財である阿波人形浄瑠璃。
周辺地域でも古くから続いており、勝浦町もそのひとつなのです。
勝浦町では国村久太夫座が発祥で、その後昭和に入り勝浦座と名称を変更。
現在では町内の今山農村舞台にて演じられています。
また、人形関連でつながっている行事もあります。
それは、ひな祭り。
ただのひな祭りではなくて、超巨大のビッグひな祭りです。
毎年2〜3月にかけて勝浦町人形文化交流館にて開催され、高さ7〜8mものひな壇に3万体以上の雛人形がきれいに並べられた光景は圧巻。
これらの雛人形たちは全国からの供養で集まっているとのこと。
先述した那智勝浦町と勝浦市でも地名が共通することから同様のビッグひな祭りが開催されているとのことで、ここでも繋がりを感じられますね。
他にも、山奥にひっそりと佇み、お雛様の奥座敷とも称されている国指定重要文化財の森本家住宅も、楽しそうに展示されている人形を見ることができるのでおすすめ。
続いて紹介するのが、立川(たづかわ)渓谷及びその周辺。
那賀町寄りの山奥に位置するところで、ボルダリング練習場としても密かな人気を博しています。
そして個人的なおすすめは、そこに隣接する恐竜の里。
1994年にイグアノドンの歯の化石が見つかったことをきっかけに発展し、迫力のある恐竜のモニュメントが森の中に散りばめられています。
狛犬ではなく恐竜が鎮座する恐竜大権現という神社もあり、恐竜の神社はどこを探してもここくらいではないでしょうか。
付近にはシルリア紀紅石灰岩やきれいな水を蓄えた夫婦渕と、さまざまな一面を見せてくれること間違いなしですね。
その他には
日本遺産の四国遍路の二十霊場である、鶴林寺。
裏見の滝である不動の滝を携えた、星の岩屋。
廃校を利用しさまざまな体験を提供してくれる、ふれあいの里さかもと。
パラグライダー及びハングライダーができる、勝浦フライトパークなどなど。
都会ではできない体験をたくさん提供してくれます。
以上、勝浦町について紹介してきました。
自然と文化がうまい具合に混ざり合い独自の雰囲気を醸成している、そんなところではないかと感じましたね。
特産品として有名なのがみかんで、パイロット松下園をはじめとしたみかん狩りも行われています。
なかでも冬場に取れたみかんを1ヶ月ほど熟成させて、春先に出荷される勝浦貯蔵みかんは甘さが爆発して絶品なんだとか。
町内でもJA東とくしま「よってネ市」やみかん農家の宿「あおとくる」でも一つ一つ違うみかんが販売されているので、チェックしてみましょう。
アクセスですが鉄道は通っていないので、自動車やバスの利用が必須です。
徳島市内からなら自動車で約30分ほどでアクセスできますよ。
徳島駅や南小松島駅から徳島バスでのアクセスも可能なので、気になる方は利用してみましょう。
みかんとビッグひな祭りのコントラスト、勝浦町に訪れてみては。
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