北海道の上ノ国町。
渡島半島の檜山郡に属し、厚沢部町、江差町、木古内町、知内町、松前町、福島町と隣接しているところ。
古くから日本海の北方貿易の拠点として栄え、隣の江差町と共にニシン漁でも栄えてきました。
今回はそんな上ノ国町を紹介していきますよ。
上ノ国町で広く知られているところがあります。
それは、夷王山。
檜山道立自然公園の一部で、キャンプ場も併設している標高159mの山。
ここの山頂にある夷王山神社の鳥居を含めた景色は絶景として知られ、ここ最近はSNSでも頻繁に目にするようになったところではないでしょうか。
上ノ国町のシンボルタワーである夜明けの塔も付近に鎮座しているので、ぜひ訪れていただきたいですね。
すぐ近くには、国指定史跡の勝山館跡があります。
武田信広によって16世紀に築かれた山城で、先述した北方貿易の拠点として栄えていたことが、何十万もの出土品から明らかとなっています。
渡島半島の海岸沿いに点在する和人領主層の館の総称である道南十二館のうち、花澤舘、比石舘、洲崎舘の跡地も上ノ国町に位置しているので、気になる方はチェックを。
詳細は勝山館跡ガイダンス施設でもじっくり学べるので、合わせて見ておきましょう。
続いて紹介するのが、道内最古の建築の数々。
個人的なイチオシは、旧笹浪家住宅。
先述したニシン漁で栄えた網元で、現存する道内最古の民家とされています。
国指定重要文化財にも指定され、かつて栄えたその精悍な佇まいは見ものです。
他にも道内最古の神社建築とされる上ノ國八幡宮、道内最古の仏堂建築とされる上國寺本堂と、古くから続く歴史を目のあたりにできるところでもありますな。
最後に紹介したいのが、上ノ国町の温泉。
1つは、花沢温泉。
2017年にリニューアルオープンし非常にきれいなことに加え、入浴料も安く、市街地からもアクセスがしやすいことから、地元民御用達の温泉。
夷王山からも近いので、疲れた身体を癒すのもおすすめ。
もう一つが、湯ノ岱温泉。
正式名は上ノ国町国民温泉保養センターで、町内でも内部に位置しています。
炭酸泉が売りで、周辺のレジャーと一緒に楽しむのがおすすめ。
以上、上ノ国町について紹介してきました。
他にも、未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選にも選ばれた石崎漁港トンネルや、町の中央を流れる天の川、渡島半島南西部で最高峰の大千軒岳など、自然や文化に溢れたところだと感じますね。
また、上ノ国町はブラックシリカという鉱物が日本で唯一採れるところとしても知られており、非常に希少な武器も持っています。
夷王山神社の鳥居の写真で徐々に注目が集まってきている上ノ国町ですが、もちろんそれだけではなく他のところにも目を向けてみることが重要ですし、面白みがあるのではないでしょうか。
アクセスですが、鉄道は通っていないので自動車やバスのみとなります。
主なアクセスは道南いさりび鉄道で木古内駅まで行き、そこからの函館バスですね。
他にも八雲駅や函館駅からも函館バスが出ているので、バス旅が充実することでしょう。
ブラックシリカが待ち受ける、上ノ国町へ訪れてみては。
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