山梨県の身延町。
山梨県の南巨摩(みなみこま)郡に位置する、富士五湖の一つである本栖湖が端っこにちょこっとあるところ。
実はこの本栖湖の身延町側から見た富士山の光景が、今の千円札の裏側に印刷されているものなのです、知ってましたかね。
今回はそんな身延町を紹介していきます。
まず身延(みのぶ)という言葉を聞いてピンとくる方は、おそらく鉄道マニアでしょう。
そう、この身延町の中央を縦断するように、JR身延線が走っているのです。
JR甲府駅から静岡県の富士駅を結ぶこの路線、本当にあってよかったと痛感します。
身延線がなければ静岡県と山梨県の往来にどんだけ時間を費やすことか。
東京都八王子駅の方まで回って中央本線で行くか、愛知県豊橋駅の方を回って飯田線に乗り換えて長野県岡谷駅で中央本線に乗り換えるしか無いということなのです。
だったら車でいけという話ですが、まあそれは置いときましょう。
とにかく、こんな山間に線路を作ってくれてありがとうございます。
そして、この身延線は富士川の東をひたすら沿って走っています。
富士川と言えば、山形県の最上川と熊本県の球磨川とともに流れが速く、日本三大急流として有名ですね。
そんな富士川の名前がついた、富士川クラフトパーク。
ここは広大な敷地を持つ公園で、バーベキューやカヌーなどアクティビティ満載。
また、敷地内には富士川・切り絵の森美術館もあり、切り絵を鑑賞することができます。
ファミリーで楽しむことができるスポットですな。
他にも、甲斐黄金村・湯之奥金山博物館という、砂金採りが体験できるところも。
砂金採り体験は濡れやすいのでご注意を。
そんな身延町ですが、ここには隠れた名産品もあるんですね。
一つは、西嶋和紙。
この身延町でしか生産されていない貴重な和紙で、三椏(みつまた)を主原料としており、あの武田信玄のお気に入りでもあったとか。
その西嶋和紙を存分に楽しむことができる、なかとみ和紙の里。
4つの施設からなっており、食・体験・工芸品・鑑賞と目的別で分かれているのです。
和紙の魅力はこのデジタル化が目まぐるしく進む現代社会では伝わりにくいと思います。
その中でわかりやすく、親しみやすい環境を提供してくれる一つの場所だと、私は感じます。
そしてもう一つの名産品は、あけぼの大豆。
これまた身延町でしか生産されていない、幻の大豆。
大粒で甘みが強く、私はもうとにかくこのあけぼの大豆の枝豆が食べたいですね。
ここ身延町は先述したように、山間に位置しています。
そのような環境で密かにたたずむ温泉があります。
それは、下部(しもべ)温泉郷。
個人的にはただならぬ雰囲気を醸し出している気がして、仕方がありません。
一度は訪れてみたい、日本の名湯ではないでしょうか。
最後に、身延町のパワースポットとも呼ばれるところを紹介。
それは、身延山、そしてその周辺にある寺社仏閣です。
身延山麓の久遠寺は、あの日蓮宗の総本山。
境内にある三門は日本三大門の一つらしいですが、三大門って何でしょうね。
その久遠寺の裏にある身延山ロープウェイ。
これに乗って山頂にあるのが、奥之院思親閣。
これまた荘厳で、ロープウェイに乗って訪れる価値は十分にあると感じます。
そしてさらに向かいに見えるのが七面山。(これは厳密に言えば早川町の山)
日蓮宗における法華経の守護神である七面大明神が棲んでいるらしいとのこと。
霊験あらたかな一面もこの身延町にはあるんですね。
以上、ファミリーで楽しめるところもあれば、歴史好きな方も絶対に満足できるところである身延町。
アクセスにはぜひ、JR身延線を利用してもらって頂きたいですね。