大分県の宇佐市。
大分県の中央北部に位置し、その下には由布院で有名な由布市があります。
ローマ字表記するとUSAとなることから、アメリカ関連のニュースで耳にしたことがある人もいるかと思います。
個人的には、昨年リリースされたDA PUMPさんの「U.S.A」人気に乗じてもっとメディア露出が増えるかと勝手に思っていましたが、そうでもなかったですね。
まあ、数年前にアメリカ大使館からUSAという表記を使うなと抗議があったそうなので、あまり推さなかっただけかもしれないですね。
そんな宇佐市を紹介していきます。
宇佐市を紹介する上で、外せないのが宇佐神宮ではないでしょうか。
ここは日本にある神社の約3分の1を占める八幡神社の総本山で、格式高いまさに頂点。
古くから皇室が伊勢神宮に続きご崇敬されていたという、歴史の長いところ。
ということもあり、宇佐といえば宇佐神宮を思い浮かべる人が多いと思うので、その他のところを重点的に押さえていきますね。
まずは、大分県立歴史博物館。
宇佐神宮の北西に少しいったところにあります。
ここに少し寄り道して、宇佐の歴史について勉強してから宇佐神宮に行くのもいいかもしれません。
そしてこの歴史博物館は、宇佐風土記の丘という広々として整備された公園の敷地内に位置しており、周辺にも見どころがあるんです。
園内にはいくつもの古墳が存在し、古墳マニアにはたまらない場所でしょうな。
すぐ近くには、まほろば温泉菟狭という日帰り入浴施設や、グリーンパークホテルうさというスポーツ施設併設のホテルもあるので、ここだけでも満喫できるかと。
また、宇佐市はからあげ専門店の発祥地って知ってましたか。
お隣の中津市が取り上げられがちですが、もともとは宇佐市四日市にある来々軒というお店が生み出したもの。
それが次第に中津市にも派生して、今では中津市のほうが有名になっちゃいましたが、本場宇佐市のからあげも負けてないことでしょう。
そうそう、宇佐市にも四日市という地名があるんですよ。
工場地帯の夜景で有名な三重県の四日市以外にも、からあげの原点であるこちらの四日市もついでに覚えちゃいましょう。
宇佐市街を中心とした紹介をざっとしてきました。
もちろんここだけではありません、自然豊かな南部も忘れてはいけませんね。
まず南西に位置する、院内地域。
どじょうの養殖生産量が日本一である大分県の中でも、特に養殖が盛んなエリア。
ここでの注目は、点々とした集落を結ぶ石橋で、その数は約70本も。
日本屈指の石橋密集場所で、その中の多くはアーチ橋であり非常に見ものです。
もちろん自然も豊かで、なかでも岳切(たっきり)渓谷はレジャースポットして人気を博しています。
また、お隣の玖珠町にある西椎屋村が生みだす絶景を見ることができるスポットが、国道378号線沿いにある宇佐のマチュピチュ。
景観が似ていることから、このように言われているんだとか。
日本のマチュピチュとも呼ばれる、兵庫県の朝来市にある竹田城や、岡山県の高梁市にある備中岡山城などの天空の城シリーズに飽きてしまった方は、訪れてみてもいいかもしれませんね。
最後に宇佐市の南東、安心院地域。
院内といい安心院といい、お隣の湯布院といい、地名の神聖さが個人的に強い気がしますが。
ここは、農村での生活を体験できるグリーンツーリズム発祥の地。
「東の遠野、西の安心院」とも言われるそうですね。
ちなみに東の遠野とは、岩手県の遠野市のことで、どちらもグリーンツーリズムの先進事例として取り上げられています。
他にも、広大な自然あふれる土地を活かした九州自然動物公園アフリカンサファリや、左官が壁を塗るために使用するコテを用いて描いた鏝絵(こてえ)をあちこちで見ることができます。
この安心院は、家族や友人など大勢で安心して楽しむことができるスポット満載のエリアですね。
大きく3つのエリアに分けて宇佐市を紹介してきました。
それぞれのエリアが強みのある宇佐市ですが、その3つのエリアを上手く連携させて訪れた人を滞在させるといった、観光に関する意欲的な取り組みが見られるなと感じました。
市の新しい庁舎も現在建設中ということで、生まれ変わった宇佐市を見ることができるのではないでしょうか。
アクセスはJR日豊(にっぽう)本線を利用、もしくは国東市にある大分空港からバスでの方法もあります。
東九州自動車道や宇佐別府道路もあるので、近隣から車でのアクセスも問題ないでしょう。
宇佐市の発展ぶりを、その目で確かめてみませんか。