宮崎県 諸塚村 -シイタケを食べて玉入れを-

 

宮崎県の諸塚村。

 

 

宮崎県の南西部、東臼杵郡に位置するところ。

自然あふれる山間に位置する諸塚村はいったいどんなところなのでしょうか。

 

 

 

 

ここ諸塚村は、なんと成人式発祥の地と言われているんです。

1947年(昭和22年)に成人祭として初めて開催され、男女ともに10日間にわたって開催されたとのこと。

 

しかしながら、他にも成人式発祥の地と自負しているところがあります。

そこは、埼玉県の蕨市

蕨市では1946年(昭和21年)に、戦後間もない当時の社会をもり立てるべく、青年たちを祝おうとなり、開催されたのが成人式の始まりと言われています。

ただ、蕨市ではこれを成人式ではなく、成年式と呼んでいます。

青年→成年という感じで、名称が現在まで残っているんですな。

 

なので厳密に言うと、初めて成人した人たちをまとめて祝うイベント(成年式)を開催したのが蕨市なんです。

一方で、初めて成人式を開催したところとなると、諸塚村というのが正しいのではないでしょうかね。

それぞれの見解をぜひ聞いてみたいところですね。

 

 

 

前置きが長くなりましたが、成人式以外にも魅力がたくさんの諸塚村。

場所も場所だけあって、本当に自然に囲まれており、林業や農業が盛んに行われています。

隣接している高千穂町や椎葉村、日之影村や五ヶ瀬町と共に、世界農業遺産にも認定されており、諸塚村はその独自の手法や景観が高く評価されているのです。

 

 

 

突然ですが、FSC®というものをご存知でしょうか。

Forest Stewardship Council®(森林管理協議会)のことで、国際的な森林認証制度であるFSC®認証を運営しているところ。

限りある森林という資源を利用、管理することに責任を持つことが求められている現在。

そこで、木材を原料に作られる商品にFSC®認証マークを付けることで、消費者に少しでも意識して森林保全に取り組んでもらおうとしているのです。

 

 

基本的には木製品や紙製品に、この認証マークが付いていることが多いです。

スーパーやコンビニでも、ティッシュの裏面に記載されていたりするので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。

では、今回なぜ諸塚村においてこの話をするのかと言うと。

実は、諸塚村で作られているシイタケは、世界で唯一FSC®認証を受けた原木で育てられているのです。

食品関連でFSC®認証を受けているというのは、世界的にも珍しいのです。

村全体でFSC®認証に取り組む形となり、今では村の産業の一端を担っています。

原木シイタケ発祥の地として、ここで育てられるシイタケはさぞかしおいしいでしょう。

 

 

シイタケの原木林が山地の2割を占め、残り6割は植えられたスギやヒノキといった針葉樹林、そして残りの2割が天然の広葉樹林で形成されている諸岡村の山々。

この程よいグラデーションは、モザイク林相とも呼ばれており、秋になると紅葉が凄まじく綺麗なんですよ。

 

 

 

 

ここまで産業的な面から紹介したので、他の見どころも少し取り上げていきます。

 

まずは池ノ窪グリーンパーク

ここはアスレチックやパターゴルフ場など体を動かせるところがあり、星座名の付いたログハウスの宿泊施設もあるところ。

ファミリー層にはぴったりではないかと思いますね。

夏場は避暑地としておすすめですよ。

 

 

そこから少し北上したところにあるのが、秋政展望台

標高1000メートルほどあり、360度見渡せるので、晴れていれば阿蘇の方まで見ることができるそう。

隠れ絶景スポットではないでしょうか。

 

 

 

 

諸塚村をつらつらと紹介してきました。

全日本玉入れ協会(AJTA(アジャタ):All Japan Tamaire Association)の九州協会もあり、玉入れの猛者がたびたび集うところとなっています。

掘り下げれば、さらなる魅力が出てくることでしょう。

 

 

アクセス面ですが、交通機関がないので基本的に車でのアクセスのみとなっています。

空港のある宮崎市街からは、約2時間ちょっとかかるとのことで、熊本市街と比較してもそこまで変わらないですね。

そんな自然溢れた諸塚村、一度訪れてみては。

 

 

 

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