宮城県の利府町。
宮城郡に属し、仙台市、塩竈市、多賀城市、富谷市、大和町、大郷町、松島町と面しているところ。
表松島とも呼ばれている利府町の海岸沿いでは、風光明媚な景色を見ることができます。
今回はそんな利府町を紹介していきます。
日本三景の1つとして挙げられる、宮城県の松島。
これ自体はお隣の松島町をメインに広がる多島美が見られる景勝地ですが、そこから少し南に行ったところに利府町があり、そこで見られる景観のことを表松島と呼びます。
松島と比較すると圧倒的知名度の低さですが、そのぶん穴場感が満載なので、利府町に訪れたときは巡ってもらうことをおすすめしますな。
その表松島の主役は、「天然の桟橋 馬の背」です。
目の前に広がる松島湾の中に波の侵食によって形成された地形で、長さ約250mにもなるまさに天然の桟橋。
すぐ側にある子馬と共に歩くことができるので、足を滑らさないよう注意して臨みましょう。
また、松島と同様に目の前に広がる松島湾には箕輪島や兜島、笄(こうがい)島や鐙(あぶみ)島などいくつもの無人島があり、これらを海上から巡る小型遊覧船もあるのでぜひ利用しちゃいましょう。
そして、少し登ったところに位置する瑞宝ケ丘から臨む表松島も絶景なので、おすすめしときます。
では、表松島以外の見どころをざっと紹介。
まずは、グランディ21。
これは宮城県総合運動公園の愛称で、その敷地内にいくつもの施設やアスレチック場もあったりと楽しめるところ。
特に注目なのが、ひとめぼれスタジアム宮城。
ここは2020年東京オリンピックのサッカー会場予定地で、約49,000人が収容可能なんだとか。
大盛りあがりになること間違いなし。
次に、十符の里パーク。
こちらは利府町中央公園のことで、東北楽天ゴールデンイーグルスが使用する球場があるところ。
温水プールやテニスコートなどの施設も充実しているので、どんどん体を動かしちゃいましょう。
そして、加瀬沼公園。
その名の通り加瀬沼に隣接しており、ピクニックなどができるほど広々とした公園となっています。
他にも、
新幹線のジオラマを楽しめる、JR東日本新幹線総合車両センター。
伊達政宗の叔父・留守政景の居城であった利府城跡にある桜の名所、館山公園。
7世紀頃から造り始められた埋葬地、菅谷横穴墓群(道安寺横穴古墳群)。
利府町内にある遺跡について学ぶことができる、利府町郷土資料館。
郊外にひっそり佇む老舗旅館、沢乙温泉うちみ旅館。
ちょっとした名所が点在しているので、かいつまんで楽しんじゃいましょう。
では最後に、利府町の食案件について。
利府町では梨が有名で、利府梨と呼ばれたりしてます。
品種としては長十郎梨で、他にも様々な種類の梨が盛んに栽培されているのです。
梨狩りをするなら毎年9〜10月がベストシーズンとなっているので、そこを狙って行きましょう。
また梨関連商品として、日本初の梨100%使用のゼリー、梨んぼう。
生地と生クリームにも利府梨を使用した冷凍ロールケーキ、利府菓道(りふかいどう)。
他にも梨サブレや梨ジュースなど、町内各地でオリジナルの名物が作られているので、訪れたときはぜひ堪能しちゃいましょう。
以上、利府町について紹介してきました。
大都市仙台と隣接していることもあり、ここから通勤する人もいるほど住みやすいところとなっています。
また、tsumikiというコワーキングカフェを町全体で推しだしており、誰でも利用できる交流の場として、利府町に新たな価値をもたらすところとして注目されています。
他にも2020年東京オリンピックのサッカー会場予定地もあり、まあ東京と言いながらこんなに離れた利府町まで開催の手が及んでいるというのも変な話ではありますが、多くの人が訪れるきっかけになるのは事実なので、ここを何か1つのターニングポイントとして利府町は政策を講じてほしいですな。
今後の利府町の発展が楽しみです。
アクセスですが、JR東北本線と仙石線、そしてそれらを経由する仙石東北ラインが通っています。
仙台市まで15分程度なので、アクセスも容易となっています。
車なら三陸自動車道が通っているので、ぜひ利用してみましょう。
梨のおもてなしを受けに、利府町へ訪れてみては。