三重県の桑名市。
県の北部、愛知県と岐阜県の境界に位置し、川越町、木曽岬町、いなべ市、東員町、愛知県の愛西市、弥富市、岐阜県の海津市と隣接しているところ。
特に県境には木曽三川の木曽川、揖斐川、長良川が流れており、桑名市はその恵みがもたらす自然に溢れています。
そんな桑名市を、今回は取り上げていきます。
さっそくですが、桑名市には日本有数のアミューズメント施設があります。
それはナガシマリゾート。
これを聞いて、ピンときた方がいらっしゃるかもしれません。
そうです、あのナガシマスパーランドは、実は桑名市に位置しています。
日本およびアジア初の、木と鋼でできたハイブリッドコースターの白鯨や、ジャンボ海水プールなど、一度は聞いたことがあるアトラクションや施設が盛りだくさんのところで、非常に楽しめるところとなっています。
ナガシマリゾートと呼ぶのはもちろん理由がありまして、このナガシマスパーランドを含めその他の施設を総称した名前がナガシマリゾートなのです。
長島温泉湯あみの島、アウトレットのジャズドリーム長島、そして花まつりやイルミネーションが美しいなばなの里もこのナガシマリゾートの管轄となっています。
ナガシマスパーランドとなばなの里といった多くの人が訪れる施設を持つナガシマリゾートはやはり集客力にも定評があります。
東海3県（三重県・岐阜県、愛知県）にあるさまざまな施設の集客数ランキングに置いて、13年連続1位という驚異的な記録を持っており、2018年には約1,550万人を達成しています。
ホテルも3つ運営しており、まさに個々の力をしっかり集約して、観光客を引き離さない努力をしていると感じられますね。
もちろんナガシマリゾートだけではありません。
ちょっとした桑名市の歴史について触れることができるところも紹介。
まずは、九華公園。
ここはかつて存在した桑名城、またの名を扇城の面影を残す公園で、市民の憩いの場となっています。
その桑名城主であった本多忠勝の銅像が、すぐ近くの柿安コミュニティパーク内にあるので併せて見ておきたいところ。
次に、六華苑。
和洋が合わさった邸宅および池泉回遊式庭園をもつところ。
この邸宅は、鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルによって手がけられたもので、国の重要文化財にも指定されています。
そして、輪中の郷。
輪中をテーマとした全国的にも珍しい施設で、農業体験もできる複合施設となっています。
ちなみに輪中とは、集落などを水害から守るために周囲を輪のように囲んだ堤防およびそのエリアのことを指します。
古くから木曽三川の下流に広く輪中は見られており、この土地の歴史を改めて学ぶことができるので、おすすめです。
最後に、多度大社。
上げ馬神事が行われる多度祭が行われるところで、実際に境内には馬が飼われています。
付近にある多度峡天然プールや多度山上公園は、自然あふれるおすすめスポットですよ。
他にも、長良川や河口堰について学べる、アクアプラザながら。
伊勢路の入り口の鳥居がある、七里の渡跡。
日本一やかましい祭りである石取祭を紹介している、石取会館など。
それぞれ距離もそこまで遠くないので、回りやすいでしょう。
そして、最後に桑名市を語る上で忘れられないものを紹介。
桑名市は、全国でもトップクラスのはまぐりの名産地。
木曽三川がもたらす恵みは、はまぐりにも栄養を与えていたのです。
市内にはそんな身のプリプリとした美味しいはまぐりを食べることができるお店も多くあるので、はまぐりを食べるだけでも桑名市に行く価値は十分にあるのではないでしょうか。
はまぐりフライやしゃぶしゃぶ、刺し身など他では味わうことができない一品がみなさんを待ち構えていますよ。
旬の7〜8月くらいにぜひ食べに行きましょう。
もちろんはまぐり以外にも美味しものはたくさんあり、これらを総称して、くわなめしと呼んでいるんだとか。
ビーフとポークのカレーを一気に味わえる、桑名カレー。
筍もよく採れるので、それをふんだんに使った、バンブー焼きそばなど。
食のコンテンツも豊富で、なかなか飽きさせないですな。
以上、桑名市について紹介してきました。
ナガスパやなばなの里、そしてたっぷり栄養を蓄えたはまぐりといった、人々を魅了し惹きつけるコンテンツが豊富なところではないかと感じましたね。
特に近年は市のPRに力を入れているということで、2014年をブランド元年としており、また2018年からエンターテインメント企業のポニーキャニオンにもそのブランド事業を委託しているほど。
首都圏内のPRを中心に委託をしているとのことで、影響力のある企業と都市のコラボは今後も増加していくのではないでしょうか。
最後にアクセスですね。
桑名市は鉄道網が充実しており、JR関西本線、近鉄名古屋線、養老鉄道、三岐（さんぎ）鉄道北勢線が通っています。
大阪や名古屋といった大都市からなら、特急が停車するので近鉄が一番アクセスしやすいのではないでしょうか。
そこからさらにローカルなところへ続く、養老鉄道や三岐鉄道に乗り換えると、より面白い旅になると思いますね。
車でも東名阪自動車道や伊勢湾岸自動車道が通っているので、ナガシマスパーランドなどに行くなら後者を利用して訪れるのがベストかもしれません。
はまぐりを味わいに、桑名市へ訪れてみては。