熊本県の荒尾市。
北部に位置し、玉名市、長洲町、南関町、福岡県の大牟田市と隣接しているところ。
この辺りの地域は「荒玉」と呼ばれており、荒尾市出身の芸人であるヒロシさんがプロモーション活動を行っているところでもあります。
そんな荒玉において中心を担っている荒尾市、いったいどんなところなのでしょうか。
あまり知られてはいませんが、荒尾市には世界遺産があります。
それは、万田坑。
何だそれはと思う方が大半だと思いますが、簡単に言えば炭鉱だったところ。
荒尾市と大牟田市にかけて三池炭鉱という鉱山がかつて存在し、万田坑はその中心として稼働していましたが、徐々に石炭から石油にエネルギー源が変化するとともに閉山を迎えることになりました。
2015年に認定された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼 造船 石炭産業」の構成遺産で、歴史的にも貴重なところなのです。
大人一人410円で見学もでき、荒尾市のおすすめスポットです。
そしてもう1つ、荒尾市には日本最大を誇る施設もあります。
それが、グリーンランド。
グリーンランドリゾートというレジャー施設の中にある遊園地で、そのアトラクションの数は81種類と日本一の数を誇ります。
2018年には、西島秀俊さんと波瑠さん主演の「オズランド」という、グリーンランドを舞台にした映画も公開されており、今まさにアツい話題のスポットとなっているのです。
リゾート内にはホテルや温泉、有名焼肉店ヌルボンやゴルフ場が併設されているので、家族や友人など大勢で非常に楽しめるかと思いますね。
ではここで、荒尾市にまつわる人物を何人か紹介。
まずは、宮崎兄弟。
彼らは、明治時代におけるヨーロッパからのアジア解放を国の枠を超えて推進してきた革命家たちで、特に4兄弟の末っ子の滔天(とうてん)はあの孫文とも交流があり、彼を荒尾市にも招いたことがあるんだとか。
そんな革命に人生を捧げた男たちの生家および資料館もあり、当時の辛亥革命などについて学ぶこともできますよ。
次に、2人の詩人を紹介。
1人目は、海達公子。
幼い頃に長野県から移住し、16歳で夭逝した詩人。
その短い人生で残した詩や歌の数は、3000を超えるというのですから驚きです。
市内には彼女の歌碑が点在しているので、巡ってみてはいかがでしょう。
そしてもう1人、坂村真民。
「念ずれば花ひらく」という言葉で知られている方で、人生の道しるべとして今でも多くの方に愛されています。
でもやっぱり、ヒロシさんがなんだかんだ1番有名かもしれませんね。
最後に少し、荒尾市の名産品を2つ紹介。
1つは、市の花でもある梨。
実は荒尾市は梨の産地として知られています。
中でも荒尾ジャンボ梨こと新高(にいたか)と呼ばれる品種が有名で、荒尾おもて梨直売会が中心となって売り出しています。
梨は鳥取だけじゃないんです。
そしてもう1つ、小代焼。
主に茶・白・黄の釉薬を使用した焼き物で、400年もの歴史があるんだとか。
窯元もいくつかあり、陶芸体験もできるのでおすすめですよ。
他にも、県指定重要文化財の石造眼鏡橋である、岩本橋。
荒尾大師と呼ばれる、20mにも及ぶ大きな白い弘法大師がいる、慈照院。
九州自然歩道の一部であり、気軽にハイキングができる、小岱(しょうだい)山。
などなど、訪れるべき魅力的なスポットが満載です。
以上、荒尾市について紹介してきました。
ヒロシさんの起用は、主に移住定住を促進させる目的で行われているとのことですが、どれくらい反響があったんでしょうかね。
最近はもっぱらキャンプにハマっておられ、それを中心に配信されているYouTubeチャンネルもあるとのことで、荒尾市および荒玉エリアでの活動の配信や、なにかキャンプ場でも経営してみれば話題性があるかもと勝手に考えております。
荒尾市にもヒロシさんをさらに上手く活かしつつ、また多方面からの活動をしていってもらいたいですね。
アクセスですが、JR鹿児島本線が海沿いを通っております。
車なら九州自動車道を使ってアクセスが可能です。
若干の不便さを感じてしまうのが残念です。
お隣の大牟田市や玉名市には新幹線が通るので、なにか定期的なシャトルバスでも出ていればと願うばかりです。
ネガティブかつ明るいところ、荒尾市へ訪れてみては。
“熊本県 荒尾市 -ヒロシゆかりの梨の産地-” への1件の返信