京都府の綾部市。
京都府の北部に位置し、福知山市、京丹波町、南丹市、そして福井県の高浜町と隣接しているところ。
かつて室町幕府を開いた、足利尊氏が生まれたところでもあります。
他にも、合気道創始者である植芝盛平ゆかりの地として、和歌山県の田辺市、北海道の遠軽町、茨城県の笠間市と友好都市の関係を結んでいます。
舞鶴若狭自動車道と京都縦貫自動車道および綾部宮津道路が交わる、実は交通の要所でもある綾部市は、いったいどんなところなのでしょうか。
綾部市はある有名な企業が創業されたところでもあります。
それは、下着メーカーのグンゼ(創業当初は郡是という名前)。
「BODY WILD」を作り出した、あのメーカーです。
そのこともあり、市内にはグンゼ記念館やあやべグンゼスクエアと呼ばれる、グンゼにまつわる建物がいくつもあります。
繊維業についても学ぶことができるので、立ち寄ってみるのもいいでしょう。
また、天文館パオという、国内の公開天文台としては最大級の大きさを誇る、95センチもの反射望遠鏡が設置されているところもあります。
月や惑星、銀河までも見れてしまうので、星を見たいという方にオススメですね。
京都府の中でも屈指の自然を持つ綾部町は、周辺の市町村とともに「海の京都」および「森の京都」と呼ばれる2つのDMOを組織しています。
ということで、自然にまつわるスポットも紹介していきます。
まずは君尾山。
京都丹波高原国定公園にも指定されており、山頂からは雲海も見ることができます。
そして、福井県高浜町付近に位置する、早稲谷。
山の奥深くにあり、八反の滝、裏八反の滝、弁天の滝と呼ばれるいくつもの幻想的な秘境の滝を楽しむことができるところとなっています。
また、綾部市には高齢化および過疎化が進行している、水源の里と呼ばれるところがあります。
このように名付けることで、地域の活性化などを図っているんだとか。
水源の里の中でも老富(おいとみ)というところでは、ミツマタとシャガと呼ばれる植物がきれいに生い茂っております。
特にシャガの群生は、足元が真っ白に色づき幻想的です。
他にも市志(いちし)という、黄色に色づくスイセンやヒガンバナが咲き誇るところもあるのです。
これらが直接的に水源の里を活性化させているかどうか分かりませんが、小さな一歩であることは間違いないでしょう。
今回は、綾部市についてお届けしてきました。
その他にも、二条城の襖に使用されている和紙の手漉き体験ができる、黒谷和紙工芸の里。
安藤忠雄氏設計の、映画「寄生獣」のロケ地にもなった、綾部工業団地交流プラザ。
心地よい泉質に包まれる、あやべ温泉などなど。
今後も多くの人々に立ち寄ってもらうために、様々な種類の体験ができるところがいくつもある、バランスの取れたところではないかと感じましたね。
アクセスとしましては、JR山陰本線と舞鶴線が交わるところとなっているので、京都中心街からなら特急で1時間程度で訪れることができます。
車に関しても、先述した道路が通っているので、訪れやすいと思います。
一味違った体験をしに、綾部市へ訪れてみては。