神奈川県の南足柄市。
県の西側に位置し、静岡県の小山町と金時山を分かち合っています。
この金時山から、足柄峠までの山々を足柄山と呼ぶそう。
古くからこの辺り一帯が足柄と呼ばれ、そこの南に位置するということから、南足柄市とついたのですかね。
にしても、足柄SAが静岡県の御殿場市にあったり、足柄駅も小山町と小田原市にあったりと2つの県で地名を分け合っている感じが、なんだか不思議ですね、ややこしや。
そんな南足柄市では、一体何があるのでしょうか。
都市の多くを山地といった自然で占められているので、個人的にはハイキングに最適なところではないかと。
先述した金時山や足柄峠然り、北西に位置する足柄万葉公園や山伏平、矢倉岳も四季折々の光景を演出しており、まさにハイキングにはぴったりではないでしょうか。
また南西の箱根方面に位置する、明神ヶ岳も登りがいのある山だと感じます。
言ってしまえば、今羅列したところはコースは異なれどすべて繋がっているので、時間のある人はすべて巡ってしまえちゃうわけです。
そして、なんと言ってもこの南足柄市には世界一のものもあります。
それは、下駄です。
何が世界一なのかというと、その大きさで、生産量とかではありません。
世界一大きな下駄が、ここ南足柄市にあるとのこと。
それは大雄山の最乗寺にある、和合下駄。
とても真っ赤な色をしており、まさにここのシンボル。
和合下駄以外にも大小さまざまな下駄のオブジェがあり、異様な光景となっています。
なぜこんなにも下駄があるのかというと、この最乗寺にまつわる伝説と関係が。
最乗寺の創建に携わった道了というお坊さんが、かつて天狗となったことから、天狗ならではの履物である下駄をシンボルにしたそう。
もちろん下駄だけでなく、屈強な天狗の像も見られるので、迫力満点でしょうね。
他にも、ここ南足柄ブランドの美味しい食べ物もあります。
それが、相州牛。
正直聞いたことがありませんが、それもそのはず、幻の牛とも言われています。
南足柄市にある長崎畜産牧場で丹精込めて育てられ、小田原市の中川食肉さんというお店に卸されたものだけを、相州牛と呼ぶとのことで、定義もあるんです。
一般的な牛は、大きく成長するまでに色んな所で育てられ、そのなかでも一番長い期間飼育されたところの名前がついて、〇〇産の牛と呼ばれているんだとか。
そこまで限定され、大切に育てられた牛は、一度味わってみるしか無いですね。
あの有名なところである箱根町と面しており、なかなか知って貰える機会が少ない南足柄市。
アクセスは、伊豆箱根鉄道大雄山線のはしっこ、大雄山駅が最寄りです。
都心に住む人は、ハイキングするなら八王子市にある高尾山ばかりではなく、ちょっと足を伸ばして南足柄市にでも訪れてみてはいかがでしょうか。
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