鹿児島県の姶良市。
鹿児島県の中央部に位置する、鹿児島市、薩摩川内市、霧島市と面しているところ。
眼の前には鹿児島湾、またの名を錦江湾が広がり、桜島もしっかりと捉えることができます。
そんな自然面や歴史的な背景とともに、今回は姶良市を紹介していきます。
まずは姶良市の自然から。
姶良市の一部は、桜島・錦江湾ジオパークと霧島錦江湾国立公園に指定されている、日本でも有数のところ。
ジオパークについて詳しく知りたい方は、こちら。
特にジオパークでは、姶良カルデラという地形がクローズアップされています。
これは錦江湾の最深部に位置しており、約3万年も前にこの地で超巨大噴火が起こったことで、この姶良カルデラが形成されたとのこと。
そして国立公園の方での見どころは、重富海岸。
白砂青松が織りなす風光明媚なところで、もしかしたら姶良市で一番キレイに桜島が見えるところではないでしょうか。
重富海岸にあるなぎさミュージアムで、この姶良カルデラや重富海岸といった錦江湾内の魅力を学ぶことができるので、ぜひ訪れておきたいところ。
また、姶良市の北部には、重要里地里山選定地に指定されている漆の里山があります。
手つかずの自然環境が残されており、この地ならではの特徴的な生態系も数多く生息していることから、市内でも絶滅危惧種のホットスポットとも呼ばれるほど注目度の高いところ。
この地の環境を教育に活かすため、くすの木自然館というところでは環境保全に取り組んでおり、日々活動しています。
くすの木自然館も重富海岸の近くにあるので、ついでに訪れてみるのもいいかもしれません。
次に紹介するのは、西郷隆盛にまつわるところ。
姶良市には、大河ドラマの西郷どんのロケ地として使われた場所がいくつもあるのです。
まずは龍門司(たつもんじ)坂。
石畳になっている、かつて薩摩藩の主要道路だったところ。
西郷隆盛も西南戦争のときには龍門司坂を利用したんだとか。
次に精矛(くわしほこ)神社。
ここはあの島津義弘が祀られており、桜の時期には大勢の人で賑わいます。
先述した重富海岸もロケ地として利用されているので、これらをすべて回るのも面白いかもしれません。
では、他の見どころを一気に紹介。
まずは日本の滝百選に選ばれている、龍門滝。
紅葉時には夜間のライトアップが相まって幻想的な世界を作り出します。
次に、金山橋および坂井手の滝。
龍門滝の上流に架かるアーチ橋の橋。
そのアーチから覗くように映る坂井手の滝は、何ともロマンチック。
そして、白金酒造。
県内一古い焼酎蔵で、隣接した石蔵ミュージアムも見どころ。
最後に、蒲生八幡神社。
ここには日本一大きな大クスが境内にあり、見応え充分です。
他にも、日本ではあまり見られない、山田の凱旋門。
『大造じいさんとガン』の著者、椋鳩十について学べる、椋鳩十文学記念館。
バイオマスボイラーで沸かすお風呂に入浴できる、くすの湯。
朝鮮戦争後、朝鮮人によって開窯した、龍門司焼。
甘酒とあんこが織りなすハーモニーを味わえる、加治木まんじゅう。
かつてこの地で和紙づくりが盛んったことが伺える、和紙ギャラリーなど。
多くの見どころがあるところとなっています。
以上、姶良市を紹介してきました。
ジオパークや国立公園といったものだけに固執することなく、さまざまな観光資源を打ち出しながら、しっかりと学んでもらうための施設も充実しているところではないかと感じましたね。
特にイギリス発祥のフットパスという、古い町並みや風景を歩きながら楽しむ小道を積極的に推進しており、あいらフットパスを立ち上げ活動をしているところに、個人的には観光推進の意欲を感じ取りました。
先述したおすすめスポットをそれぞれ巡りながら楽しむことができるフットパスコースもいくつかあるので、これを取り入れながら楽しむのもいいかもしれません。
アクセスですが、JR日豊本線が通っています。
新幹線で鹿児島中央駅まで行き、そこから日豊本線で訪れるのがいいかもしれません。
また、隣の霧島市には鹿児島空港があるので、そこからサクッとレンタカーでもして訪れることもできますね。
九州自動車道もしっかり通っているので、ぜひ活用しちゃいましょう。
ゆったりした時間を過ごしに、姶良町へ訪れてみては。