石川県の穴水町。
能登半島の鳳珠郡に位置し、輪島市、能登町、志賀町、七尾市と隣接しているところ。
町の中心部の海沿いはリアス式海岸になっており、そこかわ見渡す七尾湾は素晴らしい眺めとなっています。
能登を構成している穴水町、いったいどんなところなのでしょうか。
さっそくですが、穴水町のおすすめスポットを紹介していきます。
まずは、ボラ待ちやぐら。
海面にたたずむ高さ10mほどのやぐらで、このやぐらから水面を見渡しボラの大群を見つけ網をたぐる漁をしていたんだとか。
1997年を最後に漁はされていませんでしたが、2012年から再開され、今では穴水町の観光スポットとなっています。
天文学者のパーシバル・ローエルはこのやぐらを目にし、自身の著書『NOTO』の中で、「怪鳥ロックの巣」と表現しています。
怪鳥ロックとは伝説上の鳥のことで、象を丸呑みするほどの大きさだったそう。
それほど物珍しい景観だったことがよく分かりますね。
現在では潮騒の道、根木ポケットパーク、中居湾ふれあいパークの3箇所で見ることができますよ。
また、穴水町にあるワイナリー、能登ワインもおすすめ。
豊富な種類の能登ワインの試飲や販売をはじめ、地域の方々が交流する場としても賑わいを見せております。
建物の景観もかわいらしいので、ぜひともワイン好きには訪れてもらいたいスポットです。
そして個人的におすすめしたいスポットがもう一つ。
それは、ウミネコパーラー。
海沿いにたたずむカフェで、美味しいかき氷や焼き菓子、コーヒーを味わえる贅沢な空間となっています。
穴水町に訪れたときは、絶対に外せないところですよ。
他にも、8.4mと小ぶりながら存在感を放つ能登長寿大仏がある、真和園。
弘法大師が修行したことがある古刹、明泉寺。
春の桜の時期には能登さくら駅と名前が変わる、能登鹿島駅。
などなど、じっくり味わえるスポットが点在しています。
そして海沿いの穴水町では、伝統的な光景を見ることもできます。
それはキリコ祭りと呼ばれる灯籠神事。
担ぎ棒の付いた灯籠のことで、その高さは最大16m。
年に数回開催されており、毎回場所や内容も少しずつ異なるので、それぞれ見に行く価値は十分にあるものとなっています。
実は穴水町だけでなく、能登半島の市町村ではキリコ祭りが各地で見られ、その伝統的な部分を評価されて、「灯り舞う能登 〜熱狂のキリコ祭り〜」として日本遺産にも登録されています。
能登のキリコ巡りの旅も、なかなかに興味深いものではないかと思いますな。
他にも四季それぞれ振る舞われる食材が異なる、まいもんまつり。
春から冬の四季にかけて、いさざ(シロウオ)、さざえ、牛、牡蠣という地元の美味しい食材を堪能することができます。
キリコ祭りと合わせて穴水町を堪能できるイベントなので、ぜひ地元の食材を味わっちゃいましょう。
以上、穴水町について紹介してきました。
キリコ祭りをはじめとした伝統を現在もしっかりと受け継いで守り未来へ伝えていく姿勢が顕著に見られ、それだけは参加するために帰省する人もいるんだとか。
豊富な資源を惜しみなく活用して、今後も能登半島を盛り上げていってほしいですな。
アクセスですが、輪島市との境にのと里山空港があります。
しかしながら羽田空港発着の便のみとなっており、東京方面からだと1時間ほどでアクセスできます。
その他の方面からは金沢までサンダーバードや新幹線でアクセスし、 JR七尾線とのと鉄道を乗り継いで行くしかありません。
金沢からは高速バスも出ているので、目的や時間に合わせてアクセス方法を決めちゃいましょう。
また日曜だけ運行している、予約のいらない穴水周遊観光無料バス、ローエル号もあるので、こちらも活用しちゃいましょう。
ローエルも愛した、穴水町に訪れてみては。
“石川県 穴水町 -ローエルが愛した町-” への1件の返信
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