岐阜県 川辺町 -ボートに乗って酒を買う-

 

岐阜県の川辺町。

 

 

県南部の加茂郡に属し、美濃加茂市、七宗町、八百津町と隣接しているところ。

町の中央を飛騨川が南北に流れており、雄大な景色を拝むことが出来ます。

今回はそんな川辺町を紹介していきます。

 

 

 

 

川辺町はボート王国と呼ばれるほど、ボート競技が盛んな町です。

川辺ダムによって飛騨川に造られた川辺ダム湖を利用して県営川辺漕艇場は全国有数のボートレース場で、県外からボート競技の猛者たちが集まります。

かわべ夢広場という見晴らしのいい公園からは、それらの光景をじっくり観察できますよ。

 

 

 

 

飛騨川沿いの町の中心地を囲うように自然が生い茂る川辺町。

決して高くはないものの、トレッキングやハイキングができる山がいくつもあります。

まずは、納古山

北部にある町内で一番高い山で、その標高は633m。

山頂の展望台より360度の大パノラマを拝むことができるので、一見の価値あり。

 

次に、米田富士(愛宕山)

こちらは南部に位置し、標高268m。

山頂にはかつて物見櫓程度の米田城が存在し、肥田氏がこの米田一帯を支配していたのこと。

現在は米田城址として、その跡地を見ることができますよ。

 

最後に、鬼飛山、大谷山、八坂山の3連山。

これらの山々は隣接しており、どれも初心者でも登りやすくなっています。

桃太郎鬼退治伝説の残る鬼飛山、石仏がいたるところにある大谷山、頂上からは御嶽山や名古屋市のビル群まで一望できる八坂山

それぞれの魅力があるので、登破するのも面白いかもしれません。

 

 

 

 

そして、川辺町では変わった祭りがいくつかあるので、最後に紹介。

まずは、阿夫志奈神社祭礼

毎年4月に阿夫志奈神社にて行われる祭りで、猿田彦の面を被った赤栗色の装束を纏った男が、無病息災を祈って参拝者の背中を榊の枝で叩く、蝿追い神事が有名ですね。

 

続いて、酒買い儀式

太部古天神社の祭礼にて行われる江戸時代から続く儀式で、その名の通り酒を買う様子を表現しています。

沛王(はいおう)の面を被った屈強な男が、地元の酒造会社、白扇酒造に酒を買いに行くという。

あくまでもユーモラスなパントマイムなんだとか。

 

最後に、桶がわ祭り

通称こじき祭りとも呼ばれており、乞食(物乞い)の前で赤飯をひっくり返して五穀豊穣を祈るというようなもの。

この地域では、物乞いは神様の使いだったのではないかと言い伝えられていることから、これも江戸時代より続いているとのこと。

ひっくり返した赤飯を食べるとご利益があると言われ、参拝者たちの争奪戦となるんだとか。

 

 

 

 

以上、川辺町について紹介してきました。

町を囲む山々や南北に流れる飛騨川といった自然を活かしたものがいくつも見られ、また古くからの伝統もしっかりと受け継いでいる、そんなところでしたね。

個人的にはそれらの環境を生かしたお店がおすすめで、

原木しいたけが絶品、しいたけブラザーズ

40種類以上ものブルーベリーが味わえる、ブルーベリーファクトリー岐阜

酒買い儀式だけでなく本みりんもおすすめな、白扇酒造株式会社など。

どれも味わい深いものばかりですね。

 

そして、川辺町を含む周囲の市町村が連携している、みのかも定住自立圏というものがあります。

これは互いの強みを活かしながら弱みを補完し合い、このエリアに住み続けたいと思わせる地域を構築していく、そんな取り組みです。

川辺町だけでは補えないところも、隣の美濃加茂市や七宗町でカバーする、理想的な形ではないかと感じますね。

 

 

 

 

アクセスですが、JR高山本線が通っています。

愛知県や富山県などからはアクセスが容易ではないかと。

車なら付近の東海環状自動車道を利用すると便利かもですね。

 

 

 

ボートと祭りが盛んな、川辺町に訪れてみては。