福井県の高浜町。
大飯(おおい)郡に位置する、県内最西端のところ。
京都府の舞鶴市と綾部町、そして県内ではおおい町と隣接しています。
ここは一時、高浜原発のニュースでよく耳にする機会があったかと思います。
ということもあり、もしかしたらあまり良くないイメージを思っている方もいるかも知れませんが、この高浜町には魅力的なところがたくさんあります。
そのあたりを今回はどんどん紹介していきます。
まずこの高浜町、実は日本、いやアジアの中でも誇るほどのものがあります。
それは、若狭和田ビーチ。
ビーチっていっても若狭湾のことじゃないの?
と思う方もいらっしゃると思いますが、それだけではありません。
実は高浜町の海は、国際環境認証の1つであるBLUE FLAGというものを2016年に取得しました。
これは、日本だけでなく、アジアの中でも初めてという快挙なのです。
では、そもそもBLUE FLAGって何だというところですが、これは簡単に言えば優れたビーチやマリーナに対して与えられる認証です。
海の水質がきれいなことはもちろん、安全性やサービス、環境に対する教育など、そのビーチにまつわるあらゆる環境を総合して評価している認証なのです。
このビーチでは、若狭和田ライフセービングクラブの方々が中心に活動をしており、その努力の賜物がBLUE FLAGの認証だと言えますね。
日本ではまだまだ認知度が低いですが、ヨーロッパではとてもメジャーなもので、この認証だけでも欧州の人々の誘致が見込めますね。
BLUE FLAGの認証を受けているのはこの若狭和田ビーチのみですが、高浜町には他にも7つの海水浴場があり、夏には多くの人で賑わうビーチスポットとなっています。
それほど海との共存が大きい高浜町では、もう1つ実はなところがあります。
それは、すし(鮨)発祥の地だということ。
正確に言えば、寿司の始まりは紀元前の東南アジアで、それから中国を経て奈良時代に日本に伝来したと言われています。
その中で日本に残る寿司の資料として最も古いものが、若狭国(現在の高浜町)から奈良の平城京に献上されたことを示す木簡なんです。
よって高浜町では、若狭たかはま鮨という名前でさらにブランド化し、この地を盛り上げていこうと構想を練っているんだとか。
若狭湾国定公園が誇る海の幸と、南部に広がる山地で採れる山の幸をふんだんに使用し、真心込めて作られた鮨がたくさんあるので、これも高浜町に訪れたときには食べたい一品ですね。
ここまで高浜町が誇るポイントを紹介してきました。
その他のところも軽く紹介していきます。
ここには夕日が綺麗に見えるスポットがいくつもあり、日本の夕陽百選にも選ばれているところです。
先述した若狭和田ビーチもそうですが、内浦湾や城山公園など、そこの景観美と相まってそれはもう素晴らしいものとなっています。
特に城山公園内では、明鏡洞を中心とした城山八穴と呼ばれる洞穴が見ものです。
また、景観美といえば高さ260mもある、音海大断崖。
ここの先にある押廻崎灯台までの遊歩道や、船に乗ってその断崖絶壁をみるツアーもあるので、ちょっとしたハイキングにもオススメ。
また、ハイキングといえば、若狭富士と称される青葉山。
ここを中心に寺社仏閣も多く点在しているので、登山とお寺巡りを両方楽しむことができますよ。
そして、日本の棚田百選にも選出された、日引の棚田も忘れてはいけませんね。
以上、高浜町について紹介してきました。
ビーチをはじめ、多くの魅力的スポットがあり、それらを全面に押し出していこうとする高浜町の意欲的なところを感じました。
福井県といえば恐竜や勝山といったところももちろんおすすめですが、実は高浜町という海が本当に綺麗なところがあるんだよ、ということも忘れてはいけませんね。
さてアクセスですが、充実しています。
鉄道でしたらJR小浜線の駅が4つあり、京都や大阪からなら特急まいづるを利用して約2時間程度で、また神戸からなら三田駅経由で特急こうのとりを使えばサクッと行けてしまいます。
車でも舞鶴若狭自動車道を使って、こちらも2時間程度で関西からなら行けちゃいます。
日本が誇るビーチを見に、高浜町へ訪れてみては。