福井県のあわら市。
福井県の最北部に位置し、坂井市、石川県加賀市に隣接しているところ。
日本全国でも数少ないひらがな表記の都市ですね、本来なら芦原と書きます。
今回はそんなあわら市の魅力に迫っていきます。
あわらと聞いて思い浮かべるのは何でしょうか。
きっと多くの方が、関西の奥座敷と呼ばれるあわら温泉を連想されるのではないかと思います。
明治16年(1883年)に田んぼで灌漑用の井戸を掘っている最中に発見されたことが始まりで、その後こぞって掘り当てられ、今現在74本の源泉があるとのこと。
今では約140年の歴史を誇る温泉街となっており、多くの温泉旅館が立ち並んでいます。
そんなあわら温泉ですが、えちぜん鉄道三国芦原線のあわら湯のまち駅を中心に展開されており、アクセスは非常に良好です。
そして駅前の広場から温泉街は始まっており、すぐ目の前に現れるのは湯けむり横丁。
ここは夜になるとオープンする飲食店の集まりで、非常に賑わいを見せます。
また、同じ広場には広々とした芦湯(足湯)もあり、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
他にも、あの魯迅の恩師であった医師:藤野厳九郎にまつわる場所である藤野厳九郎記念館や、芦原芸妓変身体験などができる伝統芸能館と、あわら湯のまち広場だけでも多くの体験ができますよ。
約10ヶ所以上もある温泉旅館はそれぞれ異なった顔を持ち合わせています。
以前までは1,620円で3ヶ所の温泉を楽しむことができる湯めぐり手形が販売されていたのですが、2018年12月20日をもって販売終了となりました。
なのでじっくり吟味して選んでいただきたいですが、中でも比較的安価に大勢で楽しむことができるところが、セントピアあわら。
平成6年(1994年)にオープンした最も新しい近代的な日帰り入浴施設で、カフェや特産物直売所、歴史を学ぶゾーンもあり、気軽にあわら温泉を楽しむことができるのではないかと感じますね。
ここまで、あわら温泉からざっくりと紹介してきましたが、もちろん温泉だけではありません。
個人的なおすすめスポットとしてもう1つあるのが、金津創作の森。
ここは一見したところ草木の生い茂った土地ですが、実はアートな機能を持ったところ。
草木に囲まれた環境で、陶芸や音楽といった様々なジャンルに特化した数名のアーティストがここに住みながら創作活動をしており、実際に体験などもできます。
敷地内には、美術館的役割を果たすアートコアや、レストランなどもあり、ここで自然とアートの融合の重要性をしっかりと体感することができますよ。
その他のおすすめスポットとして、市北部に位置する北潟湖があります。
この湖を中心に周辺には多くの見どころがあり、
スワンボートやレンタサイクルが充実している、北潟湖畔公園。
あわら市のシンボル的存在の、湖にかかる真っ赤な斜張橋、アイリスブリッジ。
巨大な風車が目印の、あわら市夢ぐるま公園。
6月にはきれいな菖蒲が一面を覆い尽くす、北潟湖畔花菖蒲園。
加賀市との境にある施設で、目の前には加賀市の鹿島の森が臨める、越前加賀県境の館。
かつてこの地で浄土真宗の布教活動をしていた蓮如上人について学べる、吉崎御坊蓮如上人記念館など。
あわら市の、温泉だけではない見どころが満載となっていますよ。
以上、あわら市の魅力をざっとお伝えしてきました。
ここはその名の通りあわら温泉に目が行きがちですが、それ以外の魅力的な部分にしっかり着目することで、さらなる楽しみが得られる場所だと感じます。
個人的なおすすめとして、JA花咲ふくい きららの丘という直売所で美味しいフルーツや野菜を購入するのがマストではないかと考えます。
スイカの形をした屋根にもぜひ注目してもらいたいところです。
また、映画「ちはやふる」の登場人物の出身地がここあわら市だということで、ちょっとした聖地にもなっているそうです。
特に桜並木が立派なあらた坂は、劇中のシーンにもしっかりと使われており、作品のファンのみならず多くの人を魅了する場所になっていると感じますね。
最後にアクセスですが、市内にはJR北陸本線とえちぜん鉄道三国芦原線が通っています。
どちらも福井駅から気軽にアクセスができるので、遠方からでもとりあえず新幹線などで福井駅を目指してからあわら市にアクセスするとスムーズではないかと。
自動車なら北陸自動車道が通っているので、冬場には運転に気をつけながらアクセスしちゃいましょう。
関西の奥座敷、あわら市へ訪れてみては。