秋田県 横手市-雪と焼きそばとまちなみと-

 

秋田県の横手市。

 

 

県の北部に位置し、大仙市、由利本荘市、湯沢市、羽後町、美郷町、東成瀬村、岩手県の西和賀町と隣接しているところ。

横手やきそばというワードを聞けばピンとくる方がいるのではないでしょうか。

豪雪地帯ということもあり、毎年冬の時期には雪まつりで賑わうところでもあります。

今回はそんな横手市のさまざまな顔をお届けしていきます。

 

 

 

 

 

まずは横手市が誇るまちなみについて紹介。

増田のまちなみをご存知でしょうか。

横手市南部に位置する伝統的建造物群保存地区にも指定されているところで、横手市の中でも見ごたえがあるエリアです。

その中でも中七日町通りで見られる内蔵と呼ばれる土蔵が注目されており、建物の内部にもう一つ建物があるみたいな、いわばマトリョーシカのような建築を見ることができます。

この内蔵という構造は雪が多い東北エリアでよく見られるのですが、増田のものがここまで注目を浴びるのは、狭い範囲に集中して立地し、それが現存しているからなのです。

実際にその内蔵を見ることができる建物として、観光物産センター蔵の駅(旧石平金物店)、旧石田理吉家座敷蔵、佐藤多三郎家など、多くの場所でそれぞれ違った内蔵を目のあたりにできるので、コンプリートしちゃいましょう。

 

 

同じ増田エリアにはもう一つの見どころがあります。

それは、増田まんが美術館

ここは日本初のまんが美術館で、原画の所蔵枚数はなんと日本一

あの『釣りキチ三平』の作者である矢口高雄氏が、ここ増田の出身であることから、美術館の名誉館長となっています。

荘厳な建物から繰り出される、きめ細やかな漫画の数々をぜひこの地で味わってみましょう。

 

 

 

 

続いて、横手市の中心街の見どころを紹介。

まずは、横手公園展望台

その昔、ここには横手城が存在していましたが、戊辰戦争時に落城し、その後天守閣様式の展望台が建てられ、公園へと整備されていきました。

現在では人々の憩いの場となり、展望台からは横手市を一望できますよ。

天候が良好なときは、山形県遊佐町と秋田県由利本荘市にまたがる鳥海山を目のあたりにできるらしいので、ぜひトライしてみましょう。

 

 

そんな展望台からは、数々のスポットを見ることができます。

まずは、横手市ふれあいセンターかまくら館

さまざまなギャラリーを見ることができる複合施設。

館内にあるかまくら室は常に室温がマイナス10度に保たれており、基本冬の時期しか見ることができないかまくらを一年中見ることができます

他にも横手市にまつわる歴史や伝統などを、映像などの資料で学ぶことができるので、横手市を堪能する前に一度寄ってみることがおすすめです。

 

 

 

次に見えてくるのが、秋田ふるさと村

ここはさまざまな体験ができる複合テーマパークで、週末は多くの人で賑わいます。

トリックアートを体験できる、ワンダーキャッスル

東北最大級のプラネタリウムが楽しめる、星空探検館スペーシア

秋田蘭画などが鑑賞できる、秋田県立近代美術館

秋田の各職人の技を目の当たりにできる、工芸展示館など。

お土産なども豊富に取り揃えており、訪れた人を楽しませてくれること間違いなしです。

 

 

 

 

他にも中心街のおすすめスポットとして、

横手市と言えばここがよく取り上げられる、羽黒町武家屋敷通り

明治期の洋風建築を色濃く残している県指定登録有形文化財、旧日新館

小説家の石坂洋次郎氏の横手市時代を知ることができる、石坂洋次郎文学記念館など。

横手市について最も深く学べるところではないかと思いますな。

 

 

 

 

 

そして中心街よりも西側、市街を流れる唯一の一級河川である雄物川を中心としたエリアもざっと紹介。

まずは、沼館・今宿ご利益通り

古くから知られている寺社仏閣が立ち並ぶところ。

中でも坂上田村麻呂ゆかりの首塚神社は、学業や頭の病にご利益があるんだとか。

他にも日本プロ野球界初の外国人選手であるスタルヒンの墓も、野球ボールを形どった球碑で全国的にも珍しいところとなっています。

 

 

また、ご利益通りから少し歩いたところには、

多岐にわたる分野で展示や特別展を開催している、雄物川郷土資料館

江戸から大正時代にかけて造られた茅葺屋根の古民家4棟で形成されている、雄物川民家苑木戸五郎兵衛村

それらを見守るように佇む桜のきれいなところ、雄物川中央公園などがあります。

ここでも横手市の歴史や、今は無き横荘線についても学ぶことができますよ。

 

 

 

 

 

 

ざっくりと横手市について紹介してきました。

他にも、市内にかまくらができまくる横手の雪まつり以外にも、秋田スカイフェスタという毎年早春に行われる熱気球のイベント、県内で夏の最後を彩る増田の花火などなど、イベントに事欠きません。

そして目玉焼きと福神漬が乗った横手やきそばだけではなく、密かに地元民より愛される醤油ベースの十文字中華そば、この地方で芋の子と呼ばれる里芋をふんだんに使用したいものこ汁と、訪れた人のお腹を満たしてくれます。

 

普段から馴染みがない人たちにとっては、横手市には多くの見どころがあるということが少しでも伝えられたかとは思いますね。

秋田県内でも随一を誇る観光資源の多さだと感じますし、あとはどこまで発信を強化できるか、さらなる期待がかかるところですな。

 

 

 

 

アクセスですが、電車だとJR奥羽本線北上線が東西南北に通っております。

空路を活用するなら、秋田空港からなら奥羽本線で、いわて花巻空港まで飛行機で行けば北上線経由でアクセスできちゃいますよ。

また秋田自動車道も通っているので、冬場以外は車もおすすめですな。

 

 

 

雪と焼きそばとまちなみを堪能しに、横手市へ訪れてみては。