沖縄県の西原町。
沖縄本島南部、中頭郡に位置する町。
沖縄県の中でも製造業が盛んで、その出荷額は県内一。
ちなみに「西原」という名前の由来は、この地域が首里城の北側に位置している原っぱというところからきています。
沖縄の方言で、北のことをニシというので、ニシの原から西原となったそう。
地名にも方言が関わってくるんですね。
ここ西原町は、歴史が色濃く残る建造物や文化財が多く見られる町となっています。
かつての琉球王国時代の第二尚氏系統初代国王である尚円王が、ここ西原町にある内間というところに隠遁したという過去があり、その一体は現在、内間御殿とも呼ばれています。
ここを中心として、さまざまな西原町特有のものを見ることができるのです。
個人的に気になったのが、棚原旧宮里家屋敷跡にある、ウヮーフールというもの。
もう発音の仕方もわからない言葉ですが、これは豚小屋を兼ねた便所のことを指します。
一体どういうものなのか。
これは人間が用を足し、そこで生じた排泄物を豚が食べるところなのです。
なんだか現代では想像ができないしくみですが、当時はここで豚を鳴かせ魔除けとしての役割も担っていたそう。
大正時代に入り、この仕組みは衛生上問題があるということで廃止となり、豚小屋と便所はしっかりと分けられました。
この文化が今でもあれば、沖縄で食べるソーキそばの豚肉もそのような豚だったかもしれませんね。
歴史文化が色濃く残る一方で、沖縄というだけあってきれいな海も見どころ満載です。
特にレジャースポットとして推されているのが、西原マリンパーク。
UFOのような建造物でお出迎えされますが、西原きらきらビーチをはじめ、ここではスポーツも海もピクニックもBBQも楽しめる多目的広場となっています。
意外と聞かないスポットなので、穴場ではないでしょうか。
那覇空港から西原町まで、車で約30分ほど。
バレーボールの町とも言われているこの西原町で、ビーチバレーを楽しんでみてはいかがでしょうか。