高知県の芸西村。
安芸郡に属し、香南市と安芸市に挟まれているところ。
「小さくても元気で輝く村」というキャッチーコピーを掲げ、太平洋に面し温暖な気候を活かしたビニールハウス栽培を主な産業としています。
今回はそんな芸西村を紹介していきます。
先述しましたが、なんといっても芸西村はビニールハウス栽培が盛ん。
特にナスとピーマンが盛んで、県内でもトップクラスの出荷量を誇ります。
他にも花卉栽培としてブルースターが有名で、全国シェア率90%以上なんだとか。
2006年にはピュアブルーという名前で芸西村独自のブランドを栽培し、芸西村を支える一大産業となっています。
そんな特産物を購入できるのが、地場産品直販所である琴ヶ浜かっぱ市。
質の高い農作物を求めて村外から訪れる人もいるんだとか。
赤いのぼりが目印ですよ。
まずは特産物から紹介していきました。
次に芸西村の自然を紹介。
1つ目は、琴ヶ浜。
白砂青松100選にも選ばれたその風光明媚な海岸は、見る者を惹きつけます。
基本的に遊泳が禁止されているので、いい意味で何もない、都会の喧騒を忘れさせてくれるような空間を味わえますよ。
琴ヶ浜松原野外劇場というイベントスペースでは、年に数回浜ヨガが、毎年中秋の名月頃に観月の宴が開催されたりなど、地元の人々の交流の場としても活用されているのです。
次に、メランジュ。
一体何だそれはと思う方もいると思いますが、これは地層の一種でフランス語のメレンゲが語源となった言葉。
枕状溶岩、赤色チャート、多色凝灰岩、砂岩、泥岩などが混ざりあっており、海洋底が動くことを陸上で証明しているとても貴重な地形となっているので、一度は見る価値アリです。
そして個人的におすすめしたいところが、タコの山ハイキング。
マップにも出てこないようなところですが、タコの山(高尾山)の標高271mに位置する展望台からは村を一望できるので、運動がてら登ってみるといいでしょう。
そして、芸西村を語る上で欠かせないのが、その歴史ですね。
実はあの坂本龍馬と少し関係があるのです。
具体的には、坂本龍馬の妻であるお龍が、龍馬の死後1年ほどこの芸西村に住んだことがあるそう。
お龍の妹である君枝のもとを訪ねてこの地へたどり着いたそうで、彼女にとって明るさを取り戻す日々を過ごすことができたんだそう。
ちなみにお龍と君枝の姉妹像が琴ヶ浜にあるので、記念撮影しておきたいところ。
これらの歴史については、芸西村文化資料館にて芸西村の歴史とともに学ぶことができるのでおすすめです。
隣接する筒井美術館では、筒井広道氏の作品も鑑賞できるので合わせて見ておきましょう。
そしてもう1つ、龍馬に関わる施設があります。
それが山奥に位置する、考える村。
高知市の桂浜に位置する坂本龍馬像を作った入交好保(いりまじりよしやす)氏が、「自然の中に人間の生き方を考える」という目的で設立したところ。
宿泊施設やカフェが併設してあり、できるだけ自然に近い環境で運営されています。
非日常的な体験がしたい方におすすめですよ。
他にも、
太平洋を目の前に豪快にゴルフができる、Kochi黒潮カントリークラブと土佐カントリークラブ。
ゴルフを嗜む方には、絶景を味わいながらプレーができるのでおすすめできますね。
芸西村で栽培されるサトウキビで白玉糖という黒糖を作り続けている、伝承館。
実際に製糖を体験できるので、伝統の味を自分で作ることができますよ。
ひと月に4〜5回程度解放される、高知県立芸西天文学習館。
日帰りの露天風呂であるよさこい温泉が利用できる、Royal Hotel土佐。
その名の通り桜の時期は賑わう、桜ヶ丘公園など。
ところどころ見どころのあることが伺えますね。
以上、芸西村を紹介してきました。
小さくても元気で輝く村、そのキャッチコピーの通りで個人的には元気に溢れたところだと感じました。
お龍が明るく過ごすことができたのも、かつての芸西村のそんな一面に惹かれたからではないでしょうかと、勝手に思っています。
アクセスですが、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線が通っています。
芸西村に位置する西分(にしぶん)駅にはつきこちゃん、和食(わじき)駅にはかっぱ君がマスコットキャラクターとして棲み着いているので、そのあたりも注目したいところですね。
日本が誇るブルースターの産地、芸西村に訪れてみては。