香川県の小豆島町。
多くの人がオリーブの有名なところとして、聞き覚えのある小豆島。
瀬戸内海国立公園にも所属しています。
その東側に位置する町が、小豆島町。
なんと小豆島は小豆島町だけで成り立っているのではないのです。
西側は土庄町といいますが、この話はまた別の機会に。
やはりオリーブの印象が強いところです。
単純に生産量が多いだけかと思っていたら、発祥の地でもあるそうで。
瀬戸内海の気候がオリーブの良さを引き立てているのでしょう。
また手延素麺も、兵庫県の「揖保乃糸」、奈良県の「三輪そうめん」と共に三大産地として売り出されています。
しっかりと手作業で造られているものが手延素麺とされ(もちろん補助的な機械作業のところもありますが)普通のそうめんと違うところです。
特にこのあたりでは、手延素麺の生産過程で出てきた、麺に圧力のかかったところを利用して造られた「ふしめん」というものが郷土料理として有名です。そうめんの一番美味しいところをとった麺とも。
他にも、チェリーくらい赤黒く光るすもも「レットスター」は小豆島特有のものです。また佃煮や醤油、電照栽培して出荷をずらした電照菊など、産業がとても盛んな町なのです。
もちろん産業だけでなく、自然も素晴らしいところ。
寒霞渓ロープウェイでこううん駅(紅雲亭)からいける眺望のいいところである寒霞渓は、大分県の耶馬渓、群馬県の妙義山と共に、日本三大渓谷美(三大奇景、三大奇勝とも言われる)に数えられています。
ほぼ小豆島の中央部なので、360度海と自然を見渡せます。
また、紅雲亭からすぐ近くにある、老杉洞ではニホンザルの群れも見られます。
隣の土庄町にある銚子渓でも、同じような光景を目の当たりに出来ます。
さすがは日本、島に行ってもニホンザルは見られますね。
歴史や文化的側面では、やはり「二十四の瞳」は外せないですね。
壺井栄さん原作のこの映画は、第二次世界大戦の様子を描いたもの。
この小豆島が壺井栄さんの故郷であることから、作品自体に具体的な地名は出てきていないものの、設定の舞台を小豆島にし、最終的にロケ地にもなり映画村まで出来たのです。
ある意味、戦略的に小豆島をイメージさせる作品となりましたね。
瀬戸内海に浮かぶ小豆島町、アクセスはもちろんフェリーのみ。
ただ発着地は好立地のため、兵庫県、岡山県、香川県と多くの港からアクセスが可能。
西日本に住んでいる人は、この気軽にアクセスできるオリーブ島に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。