愛媛県の今治市。
広島県の尾道市と海をまたいで繋がっているところ。
前回は主に今治市の北部に位置する、芸予諸島に属する島々の魅力をお伝えしました。
今回はPART2ということで、四国に上陸してまだまだ秘められている魅力を紹介できたらと。
まずは、来島海峡展望館。
ここでは、目の前にある日本三大急潮の1つである来島海峡と、そこに架かる世界初の三連吊橋である来島海峡大橋を近くで見ることができる、絶景スポット。
館内にはこれらについての展示もあり、無料で楽しむことができるのでオススメ。
ちなみに日本三大急潮のもう2つは、徳島県と兵庫県の淡路島との境にある鳴門海峡と、山口県と福岡県の境にある関門海峡ということで、来島海峡もついでに覚えちゃいましょう。
そしてもう1つ、絶景を堪能できるところを紹介。
それは、近見山展望台。
今治市街からすぐ行ける距離にある山で、ここでは瀬戸内海の絶景はもちろんのこと、振り返れば、四国にそびえ立つ日本百名山および西日本最高峰の石鎚山も目のあたりにすることができます。
石鎚山は西日本最高峰とはいえ、2000メートルもなく、日本の山の高さランキングでは100番にも入りません。
アルプスを中心とした山々には、高さは到底敵いっこないですが、それぞれの持つ魅力を楽しむ心が大事ですね。
絶景マニアには、この近見山展望台にはぜひ訪れていただきたいですね。
瀬戸内海国立公園にも指定されていますよ。
また、芸予諸島の島々だけでなく、四国側にも押さえておきたい美術館があります。
それは、タオル美術館。
前回の記事で少し取り上げたように、ここは今治タオルを生み出した今治市。
そのタオルを生活の中でどのように活かしていくか、というようなライフスタイルを提供してくれる場と言っても過言ではないですね。
レストランも併設されており、十分に楽しめる場かと。
ただ、タオル美術館はどちらかといえばお隣の西条市付近にあり、車がないと少し不便。
そんな方には、テクスポート今治という、今治タオルの歴史や販売に特化した施設が今治駅から歩いて30分のところにあるので、こちらをオススメします。
瀬戸内バスでも近くまで行けるので、歩くのが億劫な方でも大丈夫ですよ。
そして美術館ももう1つご紹介。
それは、玉川近代美術館。
今治市の玉川町出身の徳生忠常氏が全資金を投じて建てられた美術館で、500円でさまざまな名画を味わうことができます。
車がある方は、ふらっと立ち寄ってみても良いかもしれません。
あと、意外に知られていないスポットもご紹介。
まずは今治城。別名は吹揚城。
そうです、今治市にもお城があるんです。
三大築城名手である藤堂高虎によって建てられた城で、これまで何度も部分的な再建が行われており、内部は近代的な感じとのこと。
そう聞くと少し残念な気がしますが、お城が存在したことに変わりはないので、その歴史を感じることができる場所となっています。
次に、鈍川温泉。
今治市の南部の山間にある温泉で、ひっそりと佇んでいるところ。
お隣の松山市にある道後温泉や、西条市の本谷温泉とともに、伊予の三湯と称され、美人の湯とも言われています。
近くにある鈍川渓谷とセットで、温泉と景観を楽しんじゃいましょう。
最後にグルメも1つ紹介。
それは、焼豚玉子丼。
焼豚の上に目玉焼きを乗せた、シンプルだけども絶対に美味しい一品。
市内にはいくつも店舗があり、B級グルメとして高い評価を得ています。
今治市に訪れたら、確実に食べておきたいものですね。
他にも、日本の渚百選にも選出された、桜井海岸。
毎年10月に、お供馬の走り込みという迫力あるまつりが行われる、加茂神社。
かつて星の神が降ったと言われている、星の浦海浜公園など。
54番〜59番のお遍路の札所も今治市に位置していますよ。
以上、簡単にですが2部構成でお届けした今治市。
島々の魅力、そして市街地の魅力、その両方をバランスよく備えた都市ではないかと感じましたね。
やっぱり愛媛といえば道後温泉しかないというイメージを持つ人が、まだまだ多いです。
特に今治市はしまなみ海道のイメージもあり、広島県と思っている人も中にはいるかと思います。
そのイメージを総払拭してもらうべく、微力ながら個人的に発信していきたいですね。
アクセスは広島方面からしまなみ海道を使う方法や、JR予讃線も通っているので鉄道でも来れますね。
また、大阪港から西条市の東予港行きの船が出ているので、船旅というマニアックな方法もあります。
まあ、船を使うなら今治市街から各島々へのアクセスで利用したほうが良いですね。
そんな今治市、ぜひ訪れてみては。