長野県の北相木村。
長野県の南佐久郡に属し、佐久穂町、小海町、南相木村、群馬県の上野町と隣接するところで、きたあいきと読みます。
県東部に位置し、大部分を森林が占めている自然豊かな村ですね。
村を東西に流れるのが相木川で、渓流釣りで毎年賑わうんだとか。
今回はそんな北相木村を取り上げていきます。
北相木村の大自然がもたらしてくれる風景や環境は見ものです。
まず紹介するのが、御座山(おぐらさん)。
二百名山の一つということで、もう200までいったらきりが無いと思うところですが、シャクナゲが非常にきれいに咲いている山で、登山者を魅了します。
頂上からの大パノラマは絶景で、約3時間半で登頂できるとのことで密かに人気を博しています。
5〜6月くらいがシャクナゲの見頃とのことなので、狙って訪れるのもいいかもしれません。
次に、村営のリゾート施設である、長者の森。
コテージやバーベキュー施設、テニスコートなど大勢で楽しめる施設が盛りだくさんのところで、首都圏からの来訪者も多いんだとか。
毎年ゴールデンウィークから10月頃までのオープンとなっているので、訪れる際は注意が必要です。
他にも、相木川の砂防ダム湖で太公望が集まる、加和志湖。
冬場には凍結して巨大な氷柱が作り出される、大禅の滝。
その大禅の滝と小禅の滝、浅間(せんげ)の滝を見ることができる、三滝山。
その他、雪瀬の滝や箱瀬の滝など、大小様々な滝を豊富に目の当たりに出来ますよ。
続いて北相木村の伝統について少しご紹介。
まずは、栃原獅子舞。
江戸時代から続く伝統行事で、毎年10月28日に神明大神宮にて行われます。
4匹の獅子が舞う姿は、この地の伝統をひしひしと感じます。
次に、かなんばれ。
聞き馴染みのない言葉ですが、漢字で書くと家難祓(かなんばれ)と書き、何となく意味が伝わりますね。
俗に言う流し雛のことで、北相木村では相木川に子どもたちが流すんだとか。
この光景を収めにカメラマンも集まってくるとのこと。
これらの伝統行事を後世に受け継いできているのが、北相木村考古博物館。
近くで発掘された栃原岩陰遺跡についても詳らかに展示されているので、北相木村に訪れたときはチェックしておきたいところ。
ざっくりと北相木村について紹介してきました。
村の大半を大自然が占めているということで、その雰囲気を色濃く残した場所がたくさんある印象を受けましたね。
ここで北相木村のちょっとした取り組みを紹介。
実は村をあげて取り組んでいるのが、山村留学というもの。
自然に囲まれた環境に馴染みのない子どもたちが実際に北相木村に訪れて数日間過ごして様々な体験をしてもらう取り組みです。
北相木村では1980年代から長年にわたって山村留学に取り組んでいる、いわば先駆的な場所です。
2016年からは親子で取り組むプログラムもスタートさせ、これを期に移住してくる方もいるんだとか。
持続的な取り組みとして素晴らしいのではないのでしょうか。
また、亜麻栽培や村で採れたカラマツやヒノキを利用したウッドフラワー「kinano」など、小さなプロジェクトが少しづつ興っており、個人的には北相木村の今後にますます期待がかかりますね。
アクセスですが、北相木村には電車や高速道路といったものが通っておりません。
なので、山梨県と長野県を結ぶ小海線の小海駅より村営バスを利用するパターン。
もしくは、中部横断自動車道やメルヘン街道を経由して隣の佐久穂町から車で向かうパターンと大きく2種類あるので、どちらで行くかは皆さん次第ですね。
山村留学を通じて、北相木村に訪れてみては。