宮城県の岩沼市。
仙台湾に面したところで、名取市、亘理町、村田町、柴田町と隣接。
亘理町との境には、東北地方で北上川に次ぐ長さの阿武隈川が流れています。
かつては東海道や奥州街道、および陸前浜街道の宿場町として栄えていたところでもあります。
そんな岩沼市を今回は取り上げていきます。
まず、ここ岩沼市には日本三大稲荷の1つとされる有名なところがあります。
それは、竹駒神社。
年間100万人以上も来場者がおり、岩沼市では外せないところの1つですね。
江戸時代には竹駒神社を中心に門前町も形成され、栄えていたんだとか。
境内にある尊厳な随身門や向唐門は、どちらも岩沼市の文化財に指定されています。
最寄りのJR岩沼駅からもアクセスしやすいので、ぜひ立ち寄ってみましょう。
そしてもう1つ、縁起のいい神社を紹介。
それは、金蛇水神社。
名前からして、とても縁起が良さそうな雰囲気が伝わってきますな。
御神体に金蛇を祀っているとのことで、このような名前が付けられました。
ピンクに色づいた牡丹や、紫が色鮮やかな藤棚を境内で見ることができるので、ぜひ覗いてみては。
また岩沼市は、2011年に東日本大震災による津波の影響を受けたところでもあります。
そのときに生じたガレキを活用し、沿岸部10kmに渡り15基の小高い丘と園路が造り出された、千年希望の丘というところがあります。
大きな木も植樹され、緑の防波堤とも呼ばれています。
他にも、そのような土地を活用して農業体験ができるアグリツーリズムや、「ひつじのショーン」にそっくりなサフォーク種の羊を放牧し触れ合うことができる岩沼ひつじ園など、うまく土地を活用していることがうかがえます。
一見したところ、ここが被害を受けたところなのかと思わせるほど、きれいに整備されています。
岩沼市自体も、復興の早い町と自負していますから、なかなかのものだと思います。
最後に岩沼市のソウルフードを紹介。
ここでは岩沼とんかつ、および岩沼とんちゃん(ホルモン)が有名。
かつてこの辺りが屠場(食肉処理場)であり、お肉が安く入手できる環境であったことから、このようなお肉料理が栄えたんだとか。
町中にも多くのお店があるので、岩沼市に訪れたら食べてみたい一品です。
以上、簡単にですが岩沼市を紹介してきました。
岩沼市は周囲の市町村との連携も強く、名取市、亘理町、山元町とともに「みやぎ県南浜街道」というものも組織しています。
また、みちのく潮風トレイルという、北は青森県から南は福島県まで張り巡らされた、その街の雰囲気を感じながらウォーキングを楽しむロングトレイルも、海に沿って位置しています。
地道にですが、災害をいち早く乗り越えて糧にしているところだと実感しましたね。
アクセスですが、飛行機がおすすめです。
なぜなら、岩沼市および名取市の境に仙台空港があるからですね。
仙台空港という名前だから仙台市とは限らないんです。
そこから岩沼駅へのバスも出ているので、アクセスは容易かと思います。
鉄道に関しても、JR常磐線と東北本線が通っていますので、利便性の高い方を使用してアクセスしちゃいましょう。
また車に関しても、仙台東部道路が通っていますので、さまざまな方法でアクセスが可能なところとなっていますね。
復興が著しい岩沼市、一度訪れてみては。