沖縄県の東村。
島北部の国頭(くにがみ)郡に属し、名護市、大宜味村、国頭村と隣接しているところ。
この北部のエリアは、「山々が連なり、鬱蒼とした常緑広葉樹の森が広がる地域」という意味の「やんばる(山原)」と呼ばれており、ヤンバルクイナやノグチゲラなど固有の生態系が見られます。
余談ですが、沖縄本島で唯一コンビニがないんだとか。
今回は、そんなやんばるの一翼を担う東村を取り上げていきます。
南東には平良湾を中心に青々とした海が広がり、北東には生い茂った緑が広がる東村、ますはその自然から紹介。
東村に位置する緑の多くは、やんばる国立公園の一部でもあり、この土地ならではの生態系が育まれています。
ブロッコリーのような見た目のイタジイという植物が公園の全体の約7割を占め、世界的に見て同緯度の地域(メキシコやインドなど)では見ることができないその光景は、まさに奇跡とも言えますね。
このやんばる国立公園に隣接する福地ダムは東村の中でも見ごたえのあるところで、県内最大の大きさを誇り、ダム湖百選にも選ばれているロックフィルダムです。
その最大級のダム湖を利用したカヌーでやんばるの森を堪能するツアーは、大自然の魅力を存分に堪能できますよ。
カヌーの他にも自然観光船ゴンミキ号や、福地ダム資料館で歴史も学べるので、合わせて利用しておきたいところ。
もう一つの自然の見どころとして挙げたいのは、天然記念物の慶佐次(げさし)湾のヒルギ林。
ヒルギとは俗に言うマングローブを指し、沖縄本島ではこちらも面積最大を誇るとのことで、ダム湖ツアーとはまた違った光景を楽しむことができますよ。
こちらでは遊歩道およびカヌーツアーも体験できるとのことなので、窓口の東村ふれあいヒルギ公園に行ってみることをおすすめします。
他のスポットとして
3月に見どころを迎える、東村民の森ツツジエコパーク。
レジャー・グルメ・宿泊すべてが体験できる、又吉コーヒー園。
お土産を買うならここ、道の駅サンライズひがし。
東村の自然や歴史を学べる、東村立山と海の生活博物館。
日本で唯一の国産パイン缶詰工場、沖縄総合農産加工など。
東村ならではの体験が詰まっていますよ。
以上、東村について紹介してきました。
他では見ることができない自然がやはり個人的にはおすすめですかね。
この7月には正式に「奄美大島、徳之島、沖縄県北部及び西表島」が世界自然遺産に登録される予定で、東村もその一部を担う事になり、さらなる注目が今後集まるのではないかと感じますしね。
ぜひ国内生産量トップを誇るパインアップルとともに打ち出していってほしいですな。
アクセスですが、那覇空港より車で約100分くらいとのこと。
また、コミュニティバスを乗り継ぐことでも行けるとのことなので
合わせて見てみるのもいいかもしれません。
ヒルギとダムとパインのむら、東村に訪れてみては。