北海道 鹿部町 -間歇泉とたらこが織りなす町-

 

北海道の鹿部町。

 

 

渡島半島の茅部郡に属し、函館市、七飯(ななえ)町、森町と隣接しているところ。

目の前には内浦湾が広がり、豊富な海産物が獲れることで漁業が基幹産業となっています。

ちなみに鹿部という名前は、アイヌ語でシケルペという、キハダ(薬用や染料等で用いる貴重な木)のあるところという意味の言葉が語源となっているんだとか。

今回はそんな鹿部町を紹介していきます。

 

 

 

 

 

まずは、鹿部町に訪れたら絶対に立ち寄るべきところを紹介。

それは、道の駅しかべ間歇泉公園

文字通り道の駅なのですが、ここはよくある道の駅とはちょっと異なる一面をいくつか持ち合わせています。

 

名前にもしっかりと入っていますが、ここでは間歇泉(かんけつせん)を見ることができます。

10〜12分間隔で約500Lもの熱湯が、高さ15mまで吹き上がる光景を目の当たりにでき、多くの人が間歇泉目当てに訪れるそう。

日本の間歇泉の多くは温泉地で見ることができますが、道の駅ではここが唯一ですね。

というのも、もともと鹿部町には温泉源が30ヶ所以上と豊富に存在し、この間歇泉も温泉を掘っている最中に偶然見つかったとされています。

たまたま見つかった間歇泉をうまく観光資源として集客に利用している良い事例だと個人的に感じております。

すぐ近くには無料の足湯もあるので、リラックスしながら間歇泉を目に焼き付けましょう。

 

また、目の前の内浦湾とはるか先にそびえ立つ羊蹄山を見ることができる、眺望の館も外せません。

1階部分では間歇泉のメカニズムについても学ぶことができますよ。

 

そしてここでは体験型プログラムも実施しています。

その名も「浜のかあさん地元料理体験」

旬の海産物を使った家庭料理を、地元のかあさんたちと一緒に作りながら交流ができるもので、ほのぼのとした時間を味わうことができますよ。

 

他にも、鹿部の名産品などが購入できる物産館、鹿部・食とうまいもの館や、そこで購入したものをすぐに調理できるバーベキュー場や温泉蒸し処もあるので、合わせて利用しちゃいましょう。

 

 

 

 

 

先述したように、30ヶ所以上の豊富な温泉源を持つ鹿部町は、道南有数の温泉町でもあります。

そんな温泉を楽しむことができるのが、ふれあいのユートピア鹿部温泉郷

ここでは亀の湯や鹿の湯、吉の湯などの温泉宿で泉質の異なった温泉を楽しむことができます。

毎年8月に漁港内で開催される「しかべ海と温泉(いでゆ)のまつり」では、さまざまな魚に触れ合うことができるふれあい水族館や花火大会など、温泉とともに楽しめるイベントとなっており、この時に合わせて訪れるのも良いかもしれませんね。

 

 

 

 

そして、個人的に最もおすすめしたいのが、北海道駒ヶ岳

大沼国定公園に指定されている、森町と七飯町との境に位置する標高1,131mの秀峰で、登山ももちろんおすすめですが、鹿部町にはその雄大さを味わうことができるスポットがたくさんあります。

 

まずは、ひょうたん沼公園

ここはひょうたん沼を中心としてきれいに整備された公園で、自然に近い環境を持ち合わせています。

ここから眺める北海道駒ヶ岳は、ひょうたん沼の青と公園の緑とがマッチングして非常に見応えがありますよ。

 

次に、Royal Hotelみなみ北海道鹿部

ここはゴルフ場の鹿部カントリークラブに隣接するホテルで、それぞれの部屋からじっくりと北海道駒ヶ岳を堪能できます。

また、このホテルの温泉に関しては宿泊者しか利用ができないので、合わせて覚えておきましょう。

 

そして、漁港から臨む北海道駒ヶ岳が素晴らしい。

鹿部町には出来澗、本別、鹿部と3つの漁港があり、そこに停泊している船と海、そして北海道駒ヶ岳が織りなす景色は非常にマッチしており、ぜひとも味わっていただきたいところです。

 

 

 

 

 

以上、鹿部町を紹介してきました。

鹿部町の特産品はたらこで、鹿部たらこというブランドを確立しています。

毎年2月には鹿部たらこ祭りというイベントも開催し、たらこラーメンやたらこ天丼といった珍しいたらこ料理を堪能できるのは、鹿部町の醍醐味ではないでしょうか。

夏は黒いコンブ、冬は白いホタテも絶品で、それらをひっくるめて鹿部町はにっぽんA級グルメのまちとして発信し続けています。

また、温泉源が豊富というのは先述しましたが、それをプールや花卉栽培、ロードヒーティングにも活用しているそうで、まさに自然の恵みを余すことなく使っている素晴らしい取り組みだと感じますね。

 

 

 

 

アクセスですが、JR函館本線が通っています。

JR函館駅から普通電車で約50分、また直通バスでは約1時間半ほどということで、北海道の中ではアクセスはまだ容易な方ではないかと思いますね。

札幌市方面からなら、自動車なら約4時間半、電車でおよそ5時間以上かかるので、それぞれに合ったアクセス方法で訪れちゃいましょう。

 

 

 

別荘地としても密かに人気の、鹿部町に訪れてみては。