香川県のまんのう町。
仲多度郡に属し、高松市、三豊市、善通寺市、丸亀市、綾川町、琴平町、徳島県の三好市、東みよし町に隣接しているところ。
市町村合併前は、漢字で満濃町と表記されていたとのこと。
ひらがなにするだけでも、かなり親しみやすくなるものなのですね。
今回はそんなまんのう町を取り上げていきます。
まんのう町は日本一の灌漑用ため池、満濃池があることで有名です。
町名もここから来たということですね。
まんのう町だけでなく、香川県全体が雨が少なく川が短く流れも急であることから、県内では多くのため池が見られ、まんのう町も然り。
農業用水の半分以上がため池が活用されているんだとか。
ちなみにこの満濃池は約1200年も前に、弘法大師空海が指揮をとって人の手によって作られたとのことで、3000ha(1haが10,000㎡)もある池を作るその作業量は果てしないものだったでしょう。
満濃池は四国初の世界かんがい施設遺産にも認定されており、その歴史的背景を学ぶにはもってこいのところなので、ぜひ訪れておきたいところ。
また、国営讃岐まんのう公園が隣接し、多くのレクリエーション、キャビンやキャンプ場があり一日中楽しめるところとなっています。
そして夏には、MONSTER baSHというフェスもここで開催され、近郊から多くのフェスマニアが訪れ非常に賑わいますよ。
他にも、牡丹、ツツジ、菖蒲が見られるほたる見公園や、満濃池の守護神が祀られる神野神社など、満濃池周辺は見どころ盛りだくさんですな。
ため池を取り上げましたが、まんのう町は県内唯一の一級河川が流れるところでもあります。
その川の名は、土器川。
この土器川沿いに、多くの公園が造られています。
コスモスがきれいな、長尾ふれあいパーク。
春にはさくらが咲き誇る、桜つづみ公園。
モーターバイクの祭典「さぬきバイカーズミーティング」が毎年9月に開催されている、ことなみ土器広場など。
さらに上流に行くと、三霞洞(みかど・美霞洞)渓谷を中心としたスポットがあります。
ここは秋の紅葉が素晴らしく、夏場は比較的涼しく過ごしやすいところとなっています。
平賀源内も愛した近くの美霞洞温泉や、道の駅ことなみエピアみかどといった誰でも楽しめるところが多くあるので、合わせて訪れておきたいところ。
そしてまんのう町には、夜でも楽しめるスポットがあります。
それは、まんのう天文台。
その名の通り天体観測ができるところなのですが、これがまんのう町の南側に位置する讃岐山脈第二の高峰である大川山(だいせんざん)の頂上に位置しているのです。
すぐ横には大川山キャンプ場もあるので、まさに登山と天体観測とキャンプが同時に楽しめるところなのです。
他にも、轟の滝(黒部の滝)や小橋滝といった見ごたえのある滝の数々。
奥まったところに位置する、讃岐黒部渓谷。
牡蠣の化石で形成された土器川沿いの木戸の馬蹄石など。
自然がもたらす景観を楽しむことができるスポットが満載です。
最後にまんのう町の名産品について。
まずは、まんのうひまわりオイル。
いろんな食事に合うオイルで、ひまわりオイルといえばまんのう町と言われるほど人気のある特産品となっています。
シンプルですが手土産にはもってこいのアイテムですね。
そしてこのひまわりオイルの絞りかすを食べて育ったのが、まんのうひまわり牛。
まんのう町にある鎌田農場で飼育されているブランド牛で、脂身が少ないのが特徴とのこと。
ひまわり牛以外にも、オリーブ牛やハーブ牛など、香川県にまつわる食材と食べて育った特徴的なブランド牛が飼育されており、私たちの食卓に本当の豊かさを与えてくれます。
また、まんのう町の羽間(はざま)地区で明治時代から栽培されている、はざまいちじく。
島ヶ峰というエリアで栽培されている材料で作られる、島ヶ峰そばなど。
香川県はうどんだけではないことを証明してくれますね。
以上、まんのう町について紹介してきました。
どうしても香川県の市町村となると、うどんを思いがちですが、まんのう町はそれを感じさせないほど独自の取り組みがなされているなと感じました。
長年も開催されているMONSTER baSHという、県内外から多くの方が訪れる貴重なイベントを生かして、まんのう町の良さを日本全体に発信することがもっとできれば更に良くなるのではないでしょうか。
アクセスですが、JR土讃線と高松琴平電気鉄道、略して琴電の琴平線が通っています。
アクセスしやすい方を利用して見るのもいいですが、個人的には車のほうがアクティブに動きやすいのではないかと感じますね。
香川県の北部に高松自動車道が通っているので、そこを起点に町内をめぐるのもいいかもしれません。
日本一のため池の町、まんのう町に訪れてみては。
“香川県 まんのう町 -モンバスと日本一のため池-” への1件の返信
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